＿彼らの華麗な朝 ページ16
*
濱田さんに学校の近くのコンビニまで送ってもらいそこで別れた。
ふと鞄から財布を出して中身を確認すると2000円弱しかなかった。
濱田さんの家に泊まったからだ、弁当を忘れた。１ヶ月3000円とは私の学校生活も苦だ。
遊びになんか行けないよ。
コンビニに寄って、メロンパンと500mlの水を買った。それが1番安かったからだ。
コンビニを出ると同じクラスの三大帝王に会った。
朝から３人一緒とは仲がいい。
イチ「あら、偶然やね。おはよう」
重「お前、こっち方面なん？」
うちの高校は駅から通う人達が多い。だから、反対方向にいる私は知り合いに出会す機会なんてないと思ってた。
「おはよう。そ、、ちらも、こっち方面なんですね」
重「中学とご？もしかして、同じ？」
「南中学校だから、違うと思う」
向こうはそんなにでも無いんだろうけど、私には気の遣う疲れる空間だった。
このまま、先に行くねと言えば変な感じになってしまうかもしれない。
存在しない人を待ってると言う体でもいいかも
「私、いまっ」小「＿＿やで」
自分の声と重なって小瀧くんが何を言ったか聞こえなかった。
愛想笑いで小瀧くんに答えて、委員長に向けて
「先、行きます」
そう伝えて、軽く走って学校に向かった。
一昨日ぶりか？小瀧くんの声を聞くのは。
ただ、単発すぎて、スルーしてしまった。
それに、ダメだと考えた前者の発言をしてしまった。
＿ 人付き合いって、難しい
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作者名：のんれもん
| 作成日時：2020年8月29日 23時
