She's a baby... (ページ14)

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＿単純な桃色ページ14

*

カーテンの隙間から私の顔を照らす朝日が当たり前に眩しかった。

いつもとは違うベッドの上で、背中越しに感じるたー君の体温。

そっと寝返りをうって体を反対に向ければ

小さなたー君を越えて濱田さんが見えた。

こうして川の字で寝れるとは

彼にとって本当に私は妹のようなモノなんだろう。

決してどうこうなりたいとかは無いけど。

誰にも知られることなく続けたいモノでもある。

たー君の頭にそっと唇で触れて、起こさないように布団から出る。

借りた部屋着がダボったくて制服に着替えた。

濱「あ、ピンクなんや」

背中越しに聞こえたボヤけた声に

腕に通していたワイシャツを抱きしめ振り向いた。

濱「あ、ごめん」

目が合うと濱田さんは素直に謝罪をして、視線を逸らし咳払いをして目を瞑った。

＿下着見られた、、

少し動揺しながらもワイシャツに腕を通してボタンをしめ、スカートを腰まであげた。

ジャケットと鞄を両手で抱え

「朝掃除、私がやるから、たー君よろしくお願いします」

そう言って、返事も聞く間もなく玄関に向かった。

腰を床に下ろしローファーを履こうとした時に気がつく。

＿靴下、履くの忘れてんじゃん

下ろした腰を上げて思いっきり振り向けば濱田さんが丁度向かって来て後退りしてしまった。

濱「俺も、行くから。待って」

腕を握られ、簡単にも頷いてしまった。

濱「たー君の支度、お願いしてもええかな」

「うん」

目を細めて濱田さんは、ありがとうと言った。