~君のため、夢のため ~ BTS -４１ -

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４１ーJIHOON sideーページ41

唯一残っていたのがBeautifulの続編だった。

それは元々ヌナは俺たちにくれる予定だったけど
今の状況になってまで貰えるわけがない…

Jh「ヌナ、俺たちやっぱり…」

パソコンを立ち上げてるヌナにそう言っても
ひたすらダメの一点張りで

「この前言ったでしょ？…私じゃ歌えないの」

__この曲は思い出がありすぎて私じゃ歌えないの

__だから私の代わりに…どうかなって

ヌナの寂しそうに笑った笑顔を思い出す

Jh「………わかった」

「素直な君には学食を奢ってあげよう♪」

頭を撫でてくるから顔が熱くなる

「流しますね？」

カセットテープが再生された音が聞こえてきて

Mh(ﾐﾝﾋｮﾝ)「イントロいいね」

新しい感じだった。

＂The feeling of this moment
君のために歌を歌うよ＂

あまりにも綺麗な歌詞で美しい旋律…

＂Beautiful Beautiful 恋しくて恋しくて＂

続編なだけあってしっかりと前回の歌詞があって…

＂美しかった君だから
君を大切に思う僕の心を込めた＂

ヌナの美しい声が切なくて

＂僕を目覚めさせるこの歌が君に届きますように＂

ただただ切なくて

＂馴染んだ時間を指先で描く
回る時計のように君のそばを感じる＂

聞いているヌナを見ると余計に寂しさが溢れてきて

＂輝いていた君天使のような君＂

「ちょ…いきなりなに( 笑 )」

隣に行って肩に頭を乗せた。

Jh「ただ…俺がしたかっただけ。
ヌナ、あまりにも寂しそうな顔してたから」

「してないよ、寂しくない( 笑 )」

Jh「嘘」

「残念、嘘じゃないの」

Jh「俺の前で嘘とか通用しないから」

＂天使のような君に似たこの歌が空に届きますように＂

「………そうだね( 笑 )」

＂君のために書いたこの手紙が心に届きますように＂

そう言いながらヌナの微笑んだ顔は
あまりにも寂しそうな笑顔だった

JS「なんか聞いてたら涙が…」

泣き虫なヒョンが涙を拭ってて

「嬉しいです、本当にありがとうございます」

ヌナも深く頭を下げるから頭が自動的に落ちて

「こら、離れなさいー」

Jh「無理」

手を繋いだ。

Jh「ヌナの手小さいのに綺麗だね」

「…短所だからやめて、恥ずかしいじゃん」

……SUGA先輩いいなあ