1話 ページ2
ねぇ…知ってる?この学園問わず有名なトイレの花子さんのお話。
トイレの花子さんを呼び出す方法は簡単。
旧校舎の3番目のトイレの扉の3回ノックしてこう言うの。
「花子さん、花子さん。いらっしゃいますか?」
すると、花子さんが出てきてお願いを叶えてくれるんだって。
その話を聞いた八尋寧々は好きな先輩と結ばれるために夜花黒月とそのトイレへ向かい、早速呼び出してみることにした。
八尋「…花子さん…花子さん…いらっしゃいますか…?」
ギィィィ
トイレの扉がゆっくりと音を立てて開いたが…
?「はあい」
と声だけがしてトイレには誰もいなかった。
と思ったが…
?「こっちだよ」
突然八尋の後ろから声がした。
八尋「ひゃあ!?」
と声をあげ、驚いた。その場にいた黒月は何事もなかったかのように平然としている。
幽霊が見えない訳では無い。単に反応が薄いだけだ。
古い学園の制服…トイレの花子さんかもしれない。
八尋「…あなたがトイレの花子さん?」
花子「そうだよー?」
いや、性格明るいなぁ。
八尋「ええ!?おかっぱは!?赤いスカートは!?それに男の子だよね!?」
花子「あー。あれ古くてさ。今の時代じゃ売れないしね。」
八尋「幽霊にもそう言うのあるんだ…」
花子「あるよー。自己紹介しておこうか。俺は学園七不思議七番目、トイレの花子さん。君の名前と願いは?」
八尋「1年A組!八尋寧々!好きな人と両想いになりたいのっ」
花子「へぇ…その人の名前は?」
八尋「3年の源先輩。かっこよくて誰にでも優しくて、この前筆箱を落とした時に拾ってもらって好きなったの」
花子「ふむふむ…だったらこれだねっ」
八尋「恋愛の本……?」
花子「そうそう。自分の得意なものとかでアタックするの」
八尋「そんなので本当に両想いになれるの…?」
だったら誰でも両想いになれるだろ。
黒月「嘘とかじゃないんだよな?」
花子「もちろん。じゃ、早速実行してみようっ」
一体彼は…いや、花子さんは何をして両想いにさせてくれるのだろうか。
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作者名:夜花 黒月 | 作成日時:2020年2月3日 18時