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最近の私の日常は一学期中間テスト前とそっくり同じ。
「A様....数学を教えていただけませんか？」
「ええ、いいわよ。どこ？」
「あー、美紅ずるぅい！！
A様！あやにも教えてくださーい！」
「亜矢はウチ！アンタは基礎から
ダメダメなんだからっ」
「だって叶は厳しーんだもん」と頬を膨らませる
結城さんに私は思わず苦笑いをした。
「すみません....二人とも騒がしくって...」
「ふふ、三人は見ていて楽しいわ。」
眉を八の字にする九条さんにそう言うと
彼女は一瞬、驚いたように目を見開いた。
「どうかしたかしら？」
「い、いえ.....あっ、そうだ。
此処を...教えて欲しくて」
「ああ、そうだったわね」
つい先日のチョコの日には沢山の
チョコレートを手に入れられたし、
受験も無事に終わって穏やかな毎日を送っているのに
ふとした瞬間に哀しくなってしまう。
「....A様？」
「あ....ごめん....」
「.....」
なにかしら
この、胸にぽっかりと穴が開いたような。
「以前....A様は私に不器用だと言われましたよね」
「え？.....そう、ね。言ったわ」
確か二年の頃。
九条さん、毎日のように教室の隅で本を読んでいた。
「言われたときは
『そんなこと言われなくてもわかってる』
って思ったんです。
けど、本当は嬉しかったの。
あの頃の私にはそんなことを
言ってくれる人すらいなかったから」
「A様がいなかったら、
亜矢ちゃんと叶ちゃんって言う
友達もできませんでした」
「九条さんに友達ができたのは紛れもなく
貴女の力でしょう？」
首を傾げてそう言うと彼女は無言で首を振った。
「例え....そうだったとしても、
A様がいなかったら友達なんてできませんでした」
「だけど、」
続きの言葉を出すのに若干躊躇うような素振りを見せる。
「今だから言えます。
A様は私異常の不器用です」
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雪なが(プロフ) - リリイさん» わあ！ありがとうございます！！かなり昔に書いたものなので拙い箇所も多い為少し恥ずかしいです...続編も出来る限り早く書き切れるよう努めます。^^ (2018年1月14日 11時) (
レス) id: d2e2afd84b (このIDを非表示/違反報告)
リリイ - 読ませて貰いました。跡部が大好きなので嬉しいです。更新頑張って下さい (2018年1月11日 17時) (レス) id: 3538138a9c (このIDを非表示/違反報告)
菫-sumire-(プロフ) - 毒舌さん» 嗚呼ありがとうございます、涙などなんだか到底信じがたいお言葉です...。御期待を裏切らぬよう邁進いたします。 (2016年2月2日 22時) (レス) id: dbfe85220f (このIDを非表示/違反報告)
毒舌 - 見ました！とても素晴らしくて最後のほうで泣いてしまいました。この感動をこれからも楽しみにしてます。頑張ってください！ (2016年2月2日 22時) (レス) id: 90b6f89fcb (このIDを非表示/違反報告)
菫-sumire-(プロフ) - 柏餅さん» 美しいなど勿体ないお言葉です、ありがとうございます...！！その有難い気持ちを胸に続編頑張って書き上げて見せます。 (2016年1月17日 23時) (レス) id: dbfe85220f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菫 x他1人 | 作成日時：2015年11月30日 12時
