俺の方が先輩なのに！(達×下)

19.自分の気持ちがわからない ページ20

ピリピリとした雰囲気をたつがまとっまま
俺らはファミレス的なところに入った。


たつは、ミートソーススパゲティ
俺は、ミートソースドリアを頼み
来るのを待つ間、

たつは、怪訝そうな顔で

「真守となにはなしてたんすか？」

と、言ってきた。

「ん？んー、楽しい時間を邪魔してごめんなさいってお互いに謝ったくらいだよ？
そのほかは特に話してない」


「ふーん…そうですか…」

またそう言ったきり
黙り込んでしまった。


気まずい雰囲気が漂っている中
2人のものが来て

それぞれ食べ始めた。


(気まずい…なんか、話題…話題…)


必死に話題を探しながら
ふとたつの方を見ると
まだ不機嫌なのは治んないらしくて
怪訝そうな顔でスパゲティを食べ進めていた。

そんなたつの顔を見ていると
ふとたつと目があってしまい
とっさに目を伏せ、
ドリアを食べ始めた。

(なんだよ…なんで、こんな、鼓動が早いの…？
たつだぜ？現場で時々見るじゃんか！)


そんなよくわからない気持ちを抱えながら
食べ進めていると…


「下野さん…」

急に名前を呼ばれたつの方を見ると
たつの顔が近くにあった。


「ふぇ…なに？」


思わず顔が真っ赤になり
相手を見つめていると
たつの指先が俺の唇の端をすべり

「口の横についてましたよ、」

と意地悪げな笑みを浮かべ
指先についているものを舐めた。

「な、なにして！」

「だってもったいないでしょ？」


笑顔のたつに胸の鼓動がさらに早くなった。






(…なんとなく察しはしたけど、
なんで…俺があいつを…)



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更新が遅れてすいません

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