俺の方が先輩なのに！(達×下)

12.知らない部屋 ページ13

…。

……。

………。


俺が目を開けると、
目の前には知らない天井。

…ここ…どこ。

目をこすり、
確認するが…

「…誰のへや…？」


寝ぼけた頭で考える。


昨日の夜、たつに呼び出されて…

それで……

ん…？

たつの…へや…か…？


その可能性が高い…

というか、それしか考えられない…



「たつ…？」


部屋から無意識にたつを呼ぶ。


すると


リビングの方から
足音が近づいてくるのがわかった。


「たつ……？」


もう一度呼ぶと

ドアが開いた。

「…おきましたか？あんた昨日酔いつぶれたから、
俺の部屋に連れてきたんすよ。」


少し眠そうに気だるそうに話すたつが、
少し可愛く思えた。

「…そっか、迷惑かけちゃってごめんね？」


「ねぇ…なんで最近そんな風にしか笑えねぇの？
なんでそんなに寂しそうなんすか…？」


「…?」

寂しそう…？


俺が？

意味がわからなかった。


俺は普通に笑っただけなのに…

「…自分でわからないんすか？
最近…辛そうっすよ？」


「そういうたつの方がよっぽど辛そうだよ？」


そういうとたつははっとした顔をしたあと

そっぽを向き、

朝ごはん…どこか食べに行かないかと、

俺を誘った。

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