未来へ (ページ6)

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大貴side

涼介が久しぶりの発作を起こした。

心停止寸前だったが
侑李が気づいてくれたおかげで直ぐに処置できた。

そろそろ目覚めた頃かな？

コンコン

「涼介、起きた？ん？どうしたの？？」

涼介が泣いていた

普段あまり泣かないので驚いた。

嗚咽のせいで心拍数があがっている。

「大丈夫大丈夫落ち着いて。」

5分くらいしてやっと落ち着いた。

「どうしたの？不安になっちゃった？」

涼「俺さ最近発作起きてなかったじゃん、そんなわけないけどね治ったのかな？なんて、退院して母さんに会えるのかな？なんて楽しみにしてたんだ

俺ねサッカー選手になりたいの。

サッカーをね観るのが好きなの、サッカーってねみんなでボールを繋いで

みんなでボールを追いかけて

サッカー選手はすっごくかっこよくて

みんなを笑顔にしてて

俺、こんな心臓で走れなくてでもね…はぁんっんっはぁ」

「大丈夫大丈夫ゆっくり息してすーはーすーはー」

涼「もう…ほんとやんなっちゃうね」

「大丈夫だよ、ゆっくり涼介らしく歩いていけばいい焦らずマイペースに。今まで頑張ってきたじゃんきっと、きっと叶うよ。でもね涼介俺たち医者はすっごくみんなに笑顔をもらってるんだ。

患者さんが退院した時ありがとうございました。って笑顔で言われた時

あぁいままで頑張ってよかった、次も頑張ろうって

思える。

俺ら医者は患者さんを治す代わりに
患者さんから笑顔をもらっているんだ。」

涼「そうだね！ふふありがとう。」

その笑顔で

明日も頑張れるんだ。