【ワールドトリガー】俺の幼馴染はバカなようで4【荒船 哲次】

身長と座高と穂刈 ページ41

…







『ふふーん♪ふーん♪…お？』





平日、学校へ登校中の私は鼻歌を歌いながら歩いていた。

すると、数メートル先で同じく登校中の愛弟子三輪とA級三バカの出水と米屋が仲良く(?)登校している姿が見えた。





『おーい!!３人さーん!!』





私は声をかけながら３人の元へ走って行くと、「おはよう」と声をかけた。

３人は私に気付くと「おはようございます」と返してくれた。





米屋「シノさん今日は早いっすね」


『ん？まあね』





「何かあるんっすか？」と聞く米屋の質問をAの代わりに答えたのは三輪だった。





三輪「…まだしてたのか、穂刈さんに」


米屋・出水「「…？」」


三輪「いい加減止めたらどうだ？穂刈さんに肩車せがむの」


『えへへ(ﾉ´∀｀*)』





Aの態度に呆れてため息をもらした三輪は「それで避けられていたら本末転倒だろ」と言った。





『だって!180cmの世界って未知の領域だよ!!』





「１回行ってみたい!!」と意気込んで言うAに対して三輪は少しムスッとしていた。

一方で三輪とAの話を聞いていた出水と米屋は「あーなるほど」と、話の内容を理解しつつあった。





出水「(三輪は174くらいだったはず、だから肩車の候補に入れられてないから拗ねてる訳ね…)」


米屋「何で穂刈さんなんすか？当真さんとかカゲさんとか鋼さんとかましてや、荒船さんじゃダメなんすか？？」





米屋の問いかけにAは「分かってないなぁ」とでも言いたげにチッチッチッと言った。





『当真に頼んだらね、「はぁ？重いだろお前」って言われてね、Aちゃんのハートbrokenしたよ…カゲと鋼にも一応聞いたんだけど、2人とも170cm台だったし、カゲにいたってはからかわれるし…荒船も176だもん180いってないもん』


三輪「(もん…)」


米屋「(もん…って)」


出水「180かぁ…うちの隊長ならやってくれそうなんだけどな…肩車」





出水の言葉にAは目を光らせると、「そっか!!太刀川さんに頼めば良かったんだ!!」と言って出水にお礼を言うと「ばいばーい」と言いながら学校へ走って行った。





…





出水「というか、180cmの世界だったら少なくとも160cmの人でも肩車したらシノさん180越えるんじゃね？」


米屋「確かに」


三輪「…」









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