検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:12,390 hit

へぇ……え!? ページ8

『あ……はい、惹宮彩灯です。よろしくお願いします』



「狼杜君、君がここまで案内してくれたんですね?ありがとうございました」



理事長が微笑みかけると、狼杜さんもつられてにかっと笑った。


「いーえー、どうせ理事長室にはいないだろうなーと思ったんで。じゃあ俺、戻りますね」



「はい、ご苦労様でした。あ、ちなみに惹宮君も一年生ですのでお二人とも仲良くして下さいね?」




はーい、と軽く返事をして狼杜さんは温室から出ていった。



「さて、惹宮君。妖城学園について少し説明をしましょうか」



理事長は手際良く二人分の紅茶の用意をすると、やわらかい笑みを浮かべて椅子をすすめた。


腰を掛けると、すっと目の前に紅茶が出される。



『あ……いただきます』



カップを口元に運ぶと、薔薇の香りが鼻をくすぐった。


『美味しい…ローズヒップティーですか、これ』



「おや、ご名答。この温室のものを使っているんですよ。お茶に詳しいのですか?」


『いえ、母がよく淹れてくれたので』



そう言うと、理事長の目が昔を懐かしむように細まった。



「麻耶さんですか…懐かしいですねぇ。彼女がこの学園にいた頃は、よくこの温室で一緒にお茶してたんですよ。」


『へぇ……え!?』




ということは、この人はいったい何歳なんだろう…

見た目は、四、五十代くらい。
麻耶…母が十五才の頃からいたということは二十五年だから、二十代前半くらいから理事長をやっていることになる。



『理事長って、二十代でなれるものなんですか?』



「さあ?もっと経験を積まないと無理なんじゃないですか?」


『そうですよね…じゃあ、あなたはいったい何歳なんですか?』


「ふふ…気になります?」

『はい、すごく』



即答すると、意味ありげに笑われた。

下のクラスは弱いみたいな…→←ええっと、あの…?



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
33人がお気に入り
設定タグ:男主 , 愛され , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 途中までは同じ内容ですが、更に話を増やしていくので、もうひとつの方をよろしくお願いします! (2018年7月15日 19時) (レス) id: d6d502d1d8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 過去最高76位、お気に入り登録20人ありがとうございます!今日見てびっくりしました…携帯壊れてなければ続けられたのに!ほんとに泣きそうです。評価も一気に増えて、嬉しい限りです。! (2018年7月15日 18時) (レス) id: d6d502d1d8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - この作品をお気に入り登録してくださった方々、もしよろしければ新しい方の作品もよろしくお願いいたします! (2018年7月14日 13時) (レス) id: d6d502d1d8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 完全にデータがとんだので、IDも違います。他にもかなでさんという名前の作者さんがいらっしゃったので、名前も変えました。、 (2018年7月14日 13時) (レス) id: d6d502d1d8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - この作品の作者です!スマホがぶっ壊れてデータが全部消えて、作品を途中から続けることができなくなりました。なので、新しく書き直そうと思います。 (2018年7月14日 13時) (レス) id: d6d502d1d8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:孤爪かなで | 作成日時:2018年3月14日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。