襲っちゃダメだよ、怜威クン♪ ページ11
そう言って入ってきたのは、制服を着た男子だった。
青髪に紫色の瞳、白い顔は整いすぎていて、冷たい印象を受けた。
「二年Jの相猫です。転入生を寮に案内するよう言われたので迎えにきました」
彼は真顔のまま僕を一瞥すると、少しだけ目を見はった。けれどすぐに視線を理事長に移す。
「あ、ご苦労様です。相猫君、この子が惹宮彩灯君です。この前話しましたね?……次代の、妖惑ですよ」
「あぁ、だから…どうりで、容姿が整っているなと思いました」
「つまり可愛いってことだよね?分かる、分かるよ〜。ふふ、だからって、襲っちゃダメだよ、怜威クン♪」
「襲いませんよ、鬱陶しいです」
キャラの変わった理事長がニヤニヤと相猫さんに絡んだ。ウザ絡みというやつだろうか。
『あ、あの……』
状況に付いていけずおずおずと口をはさむと、理事長がぱっとこちらに顔を向けた。
「すみません、惹宮君。彼はJクラスのクラス長で、猫神の長、相猫怜威君です。寮や校舎の案内を頼んでありますから、わからないことは彼に訊いてください。
あ、ちなみに相猫君以外は君が妖惑だということを知りません。そのうち気付かれるとは思いますが、教えたければ教えていいですよ」
『あ…はい、わかりました』
突然元に戻った口調にびっくりしながらも、了解の意を示す。
どちらが正しいのか。いっておいた方がいい気もするし、どうせ気付かれるなら黙っていてもいい気がする。
うーんと考え込んでいたからか、相猫さんが僕を見つめていたことに気がつかなかった。
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叶(プロフ) - 途中までは同じ内容ですが、更に話を増やしていくので、もうひとつの方をよろしくお願いします! (2018年7月15日 19時) (レス) id: d6d502d1d8 (このIDを非表示/違反報告)
叶(プロフ) - 過去最高76位、お気に入り登録20人ありがとうございます!今日見てびっくりしました…携帯壊れてなければ続けられたのに!ほんとに泣きそうです。評価も一気に増えて、嬉しい限りです。! (2018年7月15日 18時) (レス) id: d6d502d1d8 (このIDを非表示/違反報告)
叶(プロフ) - この作品をお気に入り登録してくださった方々、もしよろしければ新しい方の作品もよろしくお願いいたします! (2018年7月14日 13時) (レス) id: d6d502d1d8 (このIDを非表示/違反報告)
叶(プロフ) - 完全にデータがとんだので、IDも違います。他にもかなでさんという名前の作者さんがいらっしゃったので、名前も変えました。、 (2018年7月14日 13時) (レス) id: d6d502d1d8 (このIDを非表示/違反報告)
叶(プロフ) - この作品の作者です!スマホがぶっ壊れてデータが全部消えて、作品を途中から続けることができなくなりました。なので、新しく書き直そうと思います。 (2018年7月14日 13時) (レス) id: d6d502d1d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:孤爪かなで | 作成日時:2018年3月14日 23時