小 児 科 病 棟 の 女 の 子 。 6

見 て ほ し い　[ 232 ] ページ5

* 朱莉side *


同僚 に 患者さんのこと で 話しかけられて 振り向くと 、

視線 の 先 に 見えるのは どこか 不自然な 点滴棒 。

　


その 点滴棒 から 繋がっている先 に いたのは

なんと 真愛ちゃん 苦笑 。






しかも なんでだか めちゃくちゃ 怖がってて 、

今にも 泣いちゃいそうで 、 ほおって おけなくて

思わず 話しかけると 、 真愛ちゃん も 私 に 用事 が

あったみたいで 、 なんだか ものほしそうな眼 を して

何か を 訴えてくる 笑 。







どうしたの？ って 聞いて あげたら 、

差し出してきたのは 一枚 の 絵 。




… ラッコ …… ？ 笑





でも この年の子 が 描くには 上手 だし 、

褒めてあげると まんざら でも なさそうな

顔 を したから 、 それ が 目的かな？

と 思ったら それだけじゃ ないらしく 。



　



真 「 この間 、 助けてくれて ありがとう …… 」


「 助けて？

…… あぁ 、 あの 救急車の時 ね 笑 。

どういたしまして 。

無事に お見送り が できたようで 何より 」







そういうと 目的 を 達成 したのか 、

また 喋らなくなった 笑 。



　

とりあえず ソファ の ある所 まで 手 を 引くと 、

おとなしく ついてきたので そこに 座らせて

軽く 話 でも してみる 。



　



「 でも ここまで 一人 で 来たの？

遠かった でしょ？ 」


真 「 … 場所 、 わかんなかったから 、 迷ってたら 、

朱莉先生 と 同じ お洋服 着ている人 いて …

その人に 、 ついてきたの 」


　



それで あとつけられてた って 言ってたのか 笑 。


　



珍しく 運ばれてくる人 も いなく 平和な 時間帯 で 、

真愛ちゃん に 話 を 振ってあげると だんだん

慣れてきたのか 口調 が 流ちょう かつ

ご機嫌 に なってきた 笑 。



　



真 「 それでね 、 いっぱい お絵かきしたの！

真愛の絵 見てほしかったんだけど

今日 人 少なくて … だから 、 来ちゃった★ 」


「 いや 流石に 抜け出してきちゃ ダメでしょ 苦笑 。 」


真 「 でも 、 先生 に お礼 言ってなかったし 、

最初に 先生 の 顔 が 頭 に 浮かんだから 」


「 それは 嬉しいけど 笑 。 」



　


さらっと 可愛いこと 言ってくる あたり 、

子どもだな〜 とも ちょっと 思ったり 。




　



「 折角 来たんだから ここ の 病棟 の

スタッフ にも 見せてあげたら？ 」


真 「 えー … でも …… 」






人見知り が また 発動し始めた 笑 。

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