小 児 科 病 棟 の 女 の 子 。 5

仲 良 し ？　[ 220 ] ページ40

* 紗香side *


真 「 ねぇ さぁちゃん？ 」


　


ナースステーション で 点滴 の 管理 を していると 、

いきなり 真愛ちゃん に 呼び止められた 。



　



「 どうしたの？ 」


真 「 元気 に なってほしい人 には 、

どうして あげたらいい と 思う？ 」



　


子ども って たまに 、

難しいこと 聞いてきたり するんだよね 。


　

なんていうか 、 難しい と いうか 、

哲学的 と いうか 。



　


「 ん〜 。 話 を 聞いて あげたり 、

こっち が 笑顔 で いつもみたい に

接して あげること 、 かなぁ … 」


真 「 笑顔 で？ 」


「 うん 。 ” いつも通りにする ” って ことも

大事 だと 思うけど 。 」


真 「 ふーん …… 」


「 でも 急 に どうかしたの？ 」


真 「 なんでもないよ！ 別に 、

ちょっと 気 に なったから 聞いただけ … 」


　



なんか 隠してる感じ は 凄かった けど 、

悪いことしようと してるわけでも なさそうだし 、

今回 は 見逃すか 笑 。


　



「 ふ〜ん 。 でも 元気 に

なってくれるといいね 、 その人 」


真 「 うん 。 いつも 元気づけて くれるから

今度 は 真愛 が 元気づける番！ 」


「 そっかぁ〜 」



　



真愛ちゃん の こと だから 、 多分 この 病院 に

いる人 なんだろうな とは 思うけど 、

誰だか まで は 意外 と 見当 は つかない 。



　




真 「 ねぇ さぁちゃん 、 お散歩 したいー 」


「 お散歩？ 笑

また 急 な リクエスト だね〜 」



　


こっち が 考えている間 に 真愛ちゃん は

すっかり 全然 違う 話題へ 苦笑 。






真 「 前 から 行きたかった もん … 」


「 奏先生 に OK 取ったらね 」


真 「 はやく はやく！ 」


「 はいはい 苦笑 。 」



　


あんなに 怖がられてたのに

ここまで 好かれたの にも びっくり だけど 。


　

でも やっぱり 気 を 許してくれたのは

嬉しい かなぁ 。





　




「 … 真愛ちゃん 、 お散歩 ダメだって (^^; 」


真 「 えー …… 」


「 体調 崩したら 困るから また 今度 に しよう？ 」

　



なんでも もうすぐ 治療 が また 始まるらしいので

お散歩 なんかに 行って 風邪 を

貰ってくるわけ には いかないらしい 。


　



「 じゃあ 私 と お部屋 で

DVD 見る って いうのは？ どう？ 」


真 「 …… いいよ 」



　



しぶしぶ だけど 、

まんざら でもない顔 で OK してくれた 笑 。

決 意　[ 221 ]→←不 安　[ 219 ]

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す