小 児 科 病 棟 の 女 の 子 。

お説教 [41] ページ42

*奏side*


結構あっさり泣き出しちゃったな苦笑

たぶんこの子の性格からして噓泣きではないので反省しているでしょう…


背中をトントンしたらあっという間に落ち着いてきた。

　

「どうして、勝手にいなくなっちゃうのがダメなことかわかる？」


真「……危ないから」


「そうだね。もし誰もいないところで倒れちゃったらどうする？

誰かいたとしても先生たちにその人が伝えてくれないと

真愛ちゃん苦しくなっちゃうかもしれないよ？

そんなのやだよね？」


真「…(ｺｸﾝ」


「じゃ、これからは勝手に小児病棟からでないって約束してくれる？」


真「……。」

　

ん？聞いているはずだけど反応がない(^^;



奏「…あれ、頷かないの？苦笑」


「…だって、水野さんのところ、行きたいもん……」


奏「でも、許可なかったら来ちゃだめだよって言われなかった？」


「……いわれた…」

　

たぶん行っちゃいけないけど

行きたいっていう気持ちで揺れている笑


目が特にそれを物語っていて、

真愛ちゃんは結構わかりやすい子だなぁと思う笑

　

奏「じゃ、行きたいときは絶対看護師さんでも私でも声をかけて？

そしたら先生が許可を出すから。

体調悪い日はだめだけど、

悪くない日はなるべく行かせてあげるようにするから。ね？」


「いいの？」

　

このうれしそうな顔と言ったら。


怒ってたはずだったのに、思わず笑っちゃった笑

　

奏「いいよ笑

だって、行きたいんでしょ？」


「うん…」


奏「じゃ、お説教は今日はこれくらいね。

もう勝手にお外出ちゃだめだからね？」


「はぁい……」


　

流石に懲りてくれたかな？

　

……貴方のおかげで今日お昼まだなのよ？笑

もう14時……お腹空いたわぁ〜苦笑

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