小 児 科 病 棟 の 女 の 子 。

治療開始 [16] ページ16

*奏side*

彩「奏先生、真愛ちゃんの検査結果出ました。」


「あっ、ありがとう〜」


…う〜ん、やっぱり数値があんまりよくないな……

一刻も早く治療を開始しなくちゃ…なんだけど……


…真愛ちゃん説得しないとなぁ(;´Д｀)


・


真愛ちゃんの診察に行くがてら話をしてみようと決意し、そ〜っとドアを開けてみたら…

窓の近くでぼ〜っとしてる。


「ま〜いちゃん。」


真「…！(ﾋﾞｸｯ」


「あっごめん、びっくりさせちゃったね。何見てたのかな〜？」


真「なんでも、ない……」


骨髄穿刺のあとからかなり警戒されているんだよね(^^;


「もしもしさせてもらってもいいかな〜？」


真「……(ｷﾞｭｯ」


何も言わないけどすでにちょっと涙目(;'∀')


「ちょっとごめんね〜…」


体がほんの少し震えているから、怖がっているのはわかるけど…

それはいつものことで…


でも、今日はいつもと少し違った。


「……涙(ギュッ」


「あれ〜どうしたのかな〜？…とりあえずお熱測ってもいい？…体温計入れるよ〜」


体温計には慣れたのか熱が下がったからかそんなに抵抗してこなくなったけど…


何の風の吹き回しか…

私の裾をぎゅっと握って離さない(;´∀｀)

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