【BTS】ちょんじょんぐく

たそっ ページ5

「そういえば…これどうしよっかな…」









ベッドに寝転んだまま片手で紙をヒラヒラさせる




麻衣がさっきの店に居た時間は約2時間、今行ってる店もそれぐらいか



………暇だな。





ほんの出来心、暇つぶしだから、そう自分に言い聞かせて番号を打っていく






全部打って、少しためらいながらも電話をかける






何コールしても出ない…


はぁ、とため息をついてスマホを耳から離すと、その瞬間に騒がしい声が聞こえてきた









『ぬ、ヌナ？！』



「…あ、ホントにさっきの人なんだ
てか、先に言うけど私韓国語分かんないからね」



『え、？…んん…？』



「あ〜…それすらも伝わらないのか
ちょっと待ってね」



『？ぬな…？』



「えっと、はんぐぐん…ちょう、みえ…よ……？」
(韓国は初めてです)



『！…어떡하지

아…좋은 생각났어

형〜！』
(どうしよう…あ、良い事考えた
ヒョン〜)



「…だからわかんないんだってば」









ドタドタと彼がスマホを置いてどこかへ向かった様子



え？放置なのこれ？と思っているとすぐに戻ってきた



…しかも今度は誰かと一緒に









『ヒョン！日本語！
おねがいします！』




『あ〜…日本人の方ですか？
うちのマンネがごめんなさい』




「マンネ？……あ〜いえいえ
日本語お上手ですね」




『え、ほんとですか？
日本人の方に言ってもらえるととても嬉しいです

あ、マンネとは末っ子の事です』




「末っ子……じゃあお兄さんですか？」




『そうですよヌナ！！
僕のヒョン！お兄さん！』




「ぬな……ところで名前は？
今更だけどさ」




『？』



『ヌナとは男の人が年上の女の人のことを呼ぶときのものです

日本でいうお姉さんと一緒です

…というか、お互い名前知らないんですか？』




「……番号だけ渡されましたからね
突然、そこにいる人からね」




『ジョングク』



『ナムヒョン、ミアネ…』



「ジョングクさんとナム…さん？」



『あ、僕はナムジュンです』



「失礼しました

私は蓮実Aです」




『Aヌナ？
Aヌナ！！』









…なんか、可愛い

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