【BTS】ちょんじょんぐく

よるせっ ページ13

彼は、何ていうか…………スマホから目を離さずにじっとしていた




言い逃げ…………いや、送り逃げもいいところだと思う




そんな彼にどんな言葉をかけていいのかもわからないし、どうしたらいいんだと焦りと共に少しの苛立ちが募る





…私は元々短気だから、
しょうがないよ。




そこでふとジョングクくんの方を見るが彼は一切こちらを見ない



ため息まで出てきそうなこの空気、そう思っていると彼のスマホを持つ手が震えていることに気づいた




………そっか、






そっか、冗談じゃ、ないんだもんね



私もしっかりと、彼に言葉をかけないといけない。









私の指先が慣れた手つきでキーボードを打つ、



私がそうする度に彼の肩がビクつくのがわかる。








返事がほしいのか、返事が来るのが怖いのか、でも待たせるのも嫌だから早く打つ









カトクの独特の音が広いホールに響いた









『私は韓国のことよくわからないし、言葉も喋れません


付き合ってもお互いの文化の違いとかもあるし、それに確実に遠距離になります


そこまでして人と付き合いたいとか思ったことがないので正直なところよく分からないってのが感想です



だから、ごめんなさい


こんな中途半端な気持ちでジョングクくんの想いに答えるのは失礼に値すると思うから









でも、









もし、アナタが









私のことをずっと好きでいてくれて、





それで私がジョングクくんのことを好きになったら、









その時はよろしくお願いします』









言葉の壁って、結構厚いものだと知った




だって、私が打ったこの言葉だって、翻訳機能で少しは意味合いの違うものになる





私が本当に伝えたかったものが伝わらなかったりする





そんなの不便じゃないか。









そんなことするくらいなら、いっそお互いなかったことにしたほうが楽だって、






そう思う私は最低だって知ってる。









でも、









ここまで上から目線で言っといてジョングクくんに離れていってほしくないって思ってる自分もいる





繋いでおきたいという気持ちが、今までになかったその気持ちが出てしまう








こういうのを、きっと他所から見たらキープって言うだろうなって、





すごく他人事のように捉えてしまった

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