【BTS】ちょんじょんぐく

はな ページ1

「韓国ぅ？？？」



「そう！韓国に行くの！」



「で」



「お供してくださいA様」



「いや、私韓国語喋れないし
てか、韓国行く理由なに？
あんたの大好きなアイドルはネットがあればいつでも見れるでしょ」



「わかってないな〜
韓国に行ってグッズ買うのよ！
あと聖地巡りね！

日本より韓国のほうが安いし、量が多いしね。それに推しの生まれたところには絶対行かなきゃ」




「だからってなんで私が行かなきゃ…」




「1人は寂しい」




「ガキか、私を巻き込むな」




「あてっ、」









　


ねえお願いだよ〜って言って腰に抱きついてくるのはかれこれ10年以上の付き合いになる麻衣




この子は根っからの韓国大好き人間




大学での外国語選択はもちろん韓国


私は中国語のほうがこれから使うことになるかもしれないからって言って一緒にはならなかった




最初はすごい引き止められたけど。



それで同じ授業のときは基本韓国のアイドルの話をする



あまりにも煩くて少し黙ってと言えば大人しく私のノートにハングルを書き出すような子だ




やめろ、なぜ自分のノートに書かない





私物に名前を書くのは何と言うか、今時の子には珍しいほどで偉いなって思うけど



まさかの全部ハングル。


いや読めんわ。



誰のかわからないなら意味無いだろって言ったけど言うことを聞かない









「ねえお願いA〜
頼れるのAしかいないんだもん」




「そんなこと言われても」




「あ、行ってくれたら蒼真の写真あげ」




「わかった、行く」




「やった〜♪」









蒼真とは麻衣の弟。



3つ下の高校3年生。





麻衣とかにはすごくツンケンしてるけど私には何故か甘えてくれるからすごく可愛い



未だに私のことをAお姉ちゃんとか呼んでくれるので母性本能というやつがくすぐられる






しかもすごく可愛い顔していて、それなのにカッコつけようとするからなお可愛い




なんていうか、私の癒やしだ









「蒼真よりぐったんのほうが100倍可愛いのに」




「いやそれはない」




「A絶対顔知らないのに言ってるでしょもうー！

動画見てってあれほど言ってるのに！」




「韓国人みんな同じ顔に見えるんだもん」




「(もんだって可愛い…！)
大丈夫、ハマったらすぐ見分けつくから」




「ハマったらね」

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