まんね:55 ページ5
しつこい奴は嫌い。
うるさい奴は嫌い。
自己中な奴は嫌い。
…自分の思いどおりにならない人は、
苦手だ。
あと、相手のことなんて考えないで自分の思いを押し付けてくるやつはもっと苦手だ
私が言えたことじゃない？
でもさ、私が私で生まれてきた限り、少なくとも私の人生の中の主人公は私だ
それだったらさ、世界の中心は私だなんて、そんな自己中すぎる解釈しても間違いではないでしょ？
みんなきっと同じこと思ってるよ、ただ言わないだけでさ。
だから、自分の人生の中の邪魔者は敵として見なされてそれがいじめだとか、そういうのに巻き込まれるんだよ
私の自論だけど。
だからそういうのをうまく交わして、適度にかわいこぶって、先生には好かれて生きやすい学校生活を送りたかったの
なのになんで、
隣の席のこいつなんかに
邪魔されなきゃいけないわけ？
「あんたなんて、大っ嫌い」
「……いいよ、それでも
絶対好きにさせるから」
「無理よそんなの、
確信してるんだから」
「それがひっくり返るとこ
見せてやるよ」
「………ほんとうざい」
なんでこんなに自信満々なのか、
よくわからない。
本人が無理って言ってんだから諦めなよ、
諦めて、またいつもの関係に戻ればいいじゃん
何で友達じゃダメなの？
恋人にこだわる必要性ある？
わからない、私はこの男が、チョン・ジョングクという男がわからない
今だけはこいつが苦手だ。
朝のSHRの時間の終わりを伝える鐘が鳴った
彼が席を立つ前に私は机にバンッと手をついて立ち上がる
教室に居る生徒の視線がこちらに突き刺さるのがわかる
そんなの関係ない
「私、あんたの顔はタイプじゃない」
「(グサッ)」
「どちらかっていうとテヒョンオッパのほうが好み」
「(グサッ)」
「そういうことだから諦め」
「絶対やだ！」
「？！」
「何で好きなのに諦めなきゃいけないの？
やだ、だって好きだし」
「っ、もういい」
なんだろ
不覚にも
可愛いって
いやいやいや、自分にそんな趣味無いし
今までカワイイ系の顔とか興味なかったのは確かじゃん
テヒョンオッパみたいに、目がキリッとしてて、話したらギャップあるみたいな人が今までタイプだったじゃん
今まで好きな人とかいなかったから勝手にタイプとか言ってるけどさ
これは、
なんて言うか…
「(何顔赤くしてんだ私ｯ…)」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 367人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
み の り(プロフ) - 今更ですがコメント失礼します。この小説前からすごく好きで、すごく続き楽しみにしながら見てました。続き待っています! (2018年7月16日 20時) (
レス) id: 723e1f6a63 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - この小説本当に大好きです。続きお願いします！ (2018年6月7日 1時) (レス) id: 811af0af41 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：橄欖
| 作成日時：2018年3月12日 0時
