禪院家に売られました 続

#87 ページ37

だめだ、頭がボーッとしてる







宿儺が恵を治してくれている、そうなれば私はあの男を殺してもいいのだろうか....






いや、そしたら調伏の儀はどうなる？





今の恵の状態が、ただ生かされているだけの状態だとしたら？







あぁ、頭を使うのは嫌いだ









ふと背中に手が回る









「......ごめん」







宿儺「なに構わん、オマエにも死なれたら困るからな」






「恵........恵を、助けて欲しい....」







宿儺「そのつもりだ、
調伏の儀を無かったこととする

そうすれば助かる」






「！」









宿儺が私の背中の傷も治しているみたいだ









やっぱり私の反転術式とは比べものにならないくらい早い









先程まで震えるだけだった指先に力が入る









.....そうか、儀式を無かったことにする





考えもしなかったそれは彼が両面宿儺であり、呪いの王だから言える言葉なんだろう







宿儺にはそれが可能だと、私は信じることに賭けた









宿儺「.....味見 といった所だな」









宿儺は式神の前に立つ








その瞬間に式神が刃を彼に振り落とす









宿儺がそれを受け止めた反動でか、少し離れたこちらまで圧力がかかる









重面「っ、」








「......逃げたら容赦なく殺す

今はもう回復してるから、アンタくらいすぐ殺せる」







重面「〜っ、クソっ！！」









宿儺たちの闘いを見て完全に腰が引けた様子の握力弱男は逃げようとこっそり動いていた









私が隣にいるのに、バカなんかコイツ









正直原作なんか今の私にとってどうでも良い








ただ害があるやつは早めに処理することに越したことはないから。









だから、私の機嫌を悪くさせないで。









たぶん、







すぐに殺してしまうだろうから。









____________






原作勢の皆さん.......

禪院家事情を夢主に絡めるべきか迷って更新が遅くなっております申し訳ない...




どうしよう、



とりあえず禪院家は顔がいい。





橄欖

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