禪院家に売られました 続

#64 ページ14

「..........真希、」









片足が吹っ飛ばされ、腹もやられている様子の真希がそこに横たわっていた。









近くにはパンダや棘が気を失って倒れていた









漫画で読んでたけど、実際にこの場に立つと改めて悲惨さが伝わる









夏油「やあ！！君が禪院家の宝か！
噂はきいてるよ！」







「そうですか」






夏油「今私は猛烈に感動していてね！

この子たちは乙骨を助けに馳せ参じたんだ！自己を犠牲にしてまで！！慈しみ！敬う！

君もそうだろう！！」







「どうでしょうか」







夏油「君みたいな優秀な呪術師にはぜひとも生きていってほし」







「私、初対面の人とのおしゃべり苦手なんです」








夏油「！(殺気...)」









落ち着け






落ち着け自分









下手な事はするな









ここは私が動いちゃいけない









乙骨くんの成長に関わる部分なんだ









私の感情だけで動いちゃいけない。









少しでも３人が楽になるよう、反転術式を使って治す









怪我してる彼らを運ぶのは危険だから、反転術式の対象エリアを最大限に引き延ばす









夏油「！へぇ、反転術式がそこまで範囲拡大出来るなんて知らなかったな

やはり君は天才と言われる類だ

悟と同じようにね




そして」









乙骨「真希さん？」









「憂太」









役者は揃った、というやつだろうか









乙骨くんは怪我をした３人を見渡す









乙骨「来い！！！里香！！！」






夏油「君を殺して、禪院Aを連れて行こう」






乙骨「ブッ殺してやる」









おいおいおいおい









いつの間にか知らんセリフ吐いてんぞあの教祖紛いさん。









なんなら殺すと言われた方がまだマシだった気がするわ

#65→←#63

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す