禪院家に売られました

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五条 side







五条「てことで断られた」



伏黒「なっ...」



五条「まぁ、そりゃそうかもな
アイツもお前らのためを思って残ってるって感じだったし。」



伏黒「俺たちの、せい...」



五条「そうは言ってないデショ」









【あまり干渉するな】




そう目が語っていた。







見るからにめんどくさいものと絡まれたって顔だった、無表情だったけど。









五条「てか恵の姉はお前に似て無表情だよな」



伏黒「は？Aは俺と違って感情豊かだけど」



五条「......ふーん」









感情豊かねぇ、








てことは、禪院家の対応がよくないってことだろ。




あのまま無理矢理連れてくることも出来た。







だけどアイツの手が震えてるのを見てやめた。









ただのガキだがよく見たら生傷がそこらじゅうに見えた、



笑うことさえ億劫になった、って感じか。




あの年齢にしてあの態度



はぁ、恵の出会ったばかりのときよりも重症かよ。









それに、今の恵にあいつは合わせない方がいい。









「私、正直弟のこと覚えてないんです」(この世界じゃエンカウントまだなのでその方が都合がいいと思ったから)









無表情でそう言い放ったアイツは嘘をついているようには見えなかった。






だから今の恵は見たところだいぶシスコン拗らせてる感じだし、それで覚えないとか言われたらメンタル崩れるだろう。







ガキってなんでこんなにめんどくさいんだか、









はぁ〜無理疲れた。

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