想い 232％ ページ32
「ナルトくん
私がナルトくんになんて言ったら良いのかわかりません…
今までの経験上、言われる立場には何度もなったものの、声をかける立場にはなった事がありません
だから私は、同情なんてしたくないんです」
ﾅﾙﾄ「…いいんだ、これで
ただ、誰かに聞いてもらいたくて…話したくて
そうでもしなきゃ、
落ち着かねーんだってばよ…」
「…私は、ナルトくんが泣いてると悲しいです
何かしてあげたいと思うんです」
ﾅﾙﾄ「！なんで…」
「…私にも、よく分かりません」
私はそうやって、嘘をつく。
ここから先の言葉は、
決して言ってはいけないのだと言い聞かせる
ただ、彼を抱くこの腕が、彼を近くに感じるこの心臓が
どうしようもない感情で埋め尽くされる
彼は今、こんなに悲しみに溺れているというのに私はドキドキしている
彼が近くにいることがこんなにも心地好いものだったなんて、今更気づいた
…もっと早くに気づければ、
そんな事を思ってももう遅くて。
今は小さくて大きいこの幸せな時間を、ただただ噛み締めていた
一時して完全に泣き止んだ彼はゆっくりと私から離れていく
…それすらも、寂しいと感じる私は異常か
そして、彼は涙のあとをゴシゴシと擦りながらこちらを見上げた
ﾅﾙﾄ「Aちゃん 前は色んなことがありすぎて言いそびれてたけど
その服 すんげー似合ってる」
「！……あ、ありがとう、ございます」
ﾅﾙﾄ「自分で選んだのか？」
「い、いや…これは、…サスケくんが」
ﾅﾙﾄ「！サスケのやつが…
…それより、何でAちゃんがここに？」
「…少し、事情があって木ノ葉に
あまり長くは居られませんけど…」
ﾅﾙﾄ「そっ…か…
なァ、ひとつ聞いていいか？」
「は、はい」
ﾅﾙﾄ「それって、Aちゃんの親と木ノ葉の里について関係することか？」
「な、何でそれをナルトくんが…っ!?」
ﾅﾙﾄ「うわっ？！」
「ご、ごめんなさい…
つい、感情が高ぶって…」
ﾅﾙﾄ「…気にすんなってばよ！」
ナルトくんが知っていた
私が今悩んでることを、
それにびっくりして思わず座ってるナルトくんの肩を両手で掴んでしまう
…馬鹿か私は。
いや、今は何でナルトくんがその事を知っているのか、
その事が重要だった。
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♪青空♪(プロフ) - 受験お疲れ様でした！そしておかえりなさい！更新される時を待ってました！！これからも楽しみにしてます！頑張ってください（*＾＾*) (2017年11月23日 22時) (
レス) id: b134d5ba05 (このIDを非表示/違反報告)
六花亭(プロフ) - ああ！更新されてる！って思って早速読みました！本当にありがとうございます！これからも頑張ってください！ (2017年11月23日 22時) (レス) id: 60ea481198 (このIDを非表示/違反報告)
橄欖(プロフ) - 絢兎さん» ハッピーエンド主義者目指してます←更新再開いたしましたのでぜひとも覗きに来てください！ (2017年11月23日 22時) (レス) id: 16e4717c4b (このIDを非表示/違反報告)
橄欖(プロフ) - やなごんさん» とても嬉しいです！更新再開致しましたのでよろしければ覗きに来てください！ (2017年11月23日 22時) (レス) id: 16e4717c4b (このIDを非表示/違反報告)
橄欖(プロフ) - 読む専門さん» 更新再開致しました！作者も復帰できて心より喜んでおります！またよろしくお願いします！ (2017年11月23日 22時) (レス) id: 16e4717c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：橄欖
| 作成日時：2017年7月17日 19時
