赤般若【鬼滅の刃】

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お館様「A、違うところはあるのかな」


『違うところしかありませんよ

私は隊士を虐めてないし、その花宮とかいう女の子に会ってもない』


錆兎「はっ、嘘が下手か。証拠は出揃っているというのにまだ虚言を吐くつもりか？頭痛がしてくる」


『証拠？あんたらが言っているのは証拠じゃない、偽物だろ』



実弥「いつまで言い訳すんだァ？いい加減認めりゃいいだろォが」


『花宮は私が“階級が欲しいから“って言ってたらしいけど

馬鹿にしてる？』


呆れたようにAが鼻で笑った


『私は他人の手柄横取りするほど自分の力に困ってない』


実弥「それの証明が何もねェじゃねェか」


『あるよ？だって私、あんた達より強いもん』



嘲る般若


柱達もそれに殺気を向ける


実弥「殺るかァ？すぐ再起不能にしてやんよォ」


煉獄「柱となって調子に乗っているようだな。心身共に鍛え治してやる」


お館様「皆、落ち着こうか


この顔ぶれで話し合っても埒が明かない。美智子を呼ぶ。」



*



「あ、あのぉ、遅れてすみません！」



短いスカートを揺らめかせて産屋敷邸に入ってきた女





───花宮美智子



左腕、右脚、所々に傷がある


お館様「美智子、急に呼んでごめんね

少し話をしようと思ってね」


美智子「お話...ですか？」


お館様「話...いや、裁判かな



君はAに、怪我を負わせられたと聞いたが本当なのかな」


美智子「ｯ､...それは...」



錆兎「美智子、怖がらなくていい

ここにはお前の味方しか居ないんだ。大丈夫だぞ」



美智子「ありがとう錆兎...

確かに私はその子に何十回も体を切られました。」


『……』


お館様「そうか。Aが美智子に何度も故意に刀を振るった...

いいね？」


美智子「...はい」



お館様「対するAは『してません。』...そうか



Aへの処罰をするか否か...美智子に怪我を負わせた証拠も無ければ負わせてない証拠も無い。」



しのぶ「お館様、証拠ならあります」



「「「「『？！？！』」」」」



美智子「しのぶさん、ありがとうございま「謝らないで下さい。貴方にとって正しいことをしなくてはなりませんしね」



美智子「しのぶさんや皆が私の味方をしてくれるから今の私が──

しのぶ「あら？何か勘違いされている様ですね。」



美智子「は...？」



しのぶ「私がいつ貴方の味方と言いましたか。私はAさんの味方です。」

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