赤般若【鬼滅の刃】

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伊黒「来たか」



実弥「そいつが例の般若かァ？随分華奢な奴じゃねぇかァ」



しのぶ「刀は間違いなく日輪刀ですね」



錆兎「般若...普通に夜見たら怖いな」



『...』



柱に色々言われる最中、考えた


私は、何をやっているのだろうか。



両親と村の子供を殺され、少し期待していたんだ



“私は夢主になるのだろう“ と。



そりゃあ殺された瞬間は怒りで頭がおかしくなりそうだった



夢主に憧れている、と言うと語弊があるかもしれない




正確には“幸せな人生“に憧れているのだ



別に鬼滅の刃のキャラにチヤホヤされたいなんて乙女な願いはしないよ





両親が死んでも尚、楽しく、明るい日々を、幸せに過ごしたかったんだ




それなのに、私は？



馬鹿げた鬼殺隊員のせいで両親と弟の様な存在だったかけるが死んだ




あいつらじゃなくて違う隊員が来ていたらきっと誰も死ななかった



私の幸せを壊された。



幸せが壊されて2年、単独行動をとり、確信した。



もう私に、




『(幸せは訪れない。)』




ていうか、あの鬼殺隊員が真面目に働けばよかったんだよまじで!!



『(イライラしてきた...)』




「「「「(殺気が強い...)」」」」



お館様「皆、協力してくれてありがとう

それで...君には名前を教えてもらいたいのだけれど、いいかな」



『...貴方に教える名はありません』



「「!?!?!?」」



甘露寺「(嫌われてるのは私だけじゃないのかしら...！)」



お館様「そうか...」



『はぁ...何が言いたいんです？


名前を聞き出す為に態々捕まえた訳では無いでしょう』




お館様「ああ、そうだね...無駄な話はせずに簡潔に言おう






君には鬼殺隊に入って欲しい」




『お断りします』



「「(即答!?!?!?)」」



『私が鬼殺隊に入ることへの利がありません』



お館様「"利"か...」



『仲間？金銭？表敬？

...ハッ、馬鹿馬鹿しい。そんなもの私には必要無い』






そう、私にはそんなもの





必要ない。




『ｯ...』

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