推しは守り助けるもの陸【鬼滅の刃】

弐佰伍拾漆の型 ページ7

．









『お館様、お久しぶりです。』



お「久しぶりと言うほど会っていない訳では無いけれど、久しぶりだね、A」




『病状は如何程でしょうか』



お「まだ片目は見えているよ ありがとう」


『いえ...嬉しいです...』


嬉しすぎて声が震える



お「Aは凄い力を持っているんだね」



『はい...？？？』



お「Aが来てから隊士の質が驚く程に進化した

更にはA自身も進化を遂げた


鴉から任務完了の言葉を聞く度に、いつもAに感謝していたよ


Aが倒した十二鬼月の数は底知れない

素晴らしい功績だから、私も時々夢ではないかと疑うよ



人々を助けているけれど、私もその内の一人だ


疲労の低下、

精神の安定、


そして最も助かった、病状が遅遅としていること



本当にありがとう。



君は素晴らしい子だ。」



『いっ、いえ、そんな...！』



これ言うためによびだされたの！？



う、嬉しいけども！！！



嬉しいけども！！！



私ばっかりこんないい思いしちゃっていいの！？



『お館様の為ともあらば腕が切れようが脚が切れようがこの命、貴方様の為に捧げさせて頂きますと最初に誓ったじゃないですか


当たり前のことですよ。』



お「...A、大人になったね


肝が据わったようだ。」



『ｴ"っ、態度でかかったですか！？すみません...!!!』



私の言葉にふふ、と上品に笑うお館様



お「そんなことないよ


Aは本来、私の立場に居るべきだからね」



『？？...私にお館様の様な立場は務まりません


そんな難しいこと、私には到底無理ですよ』



お「...どこまでも君は心を安らがせるね」



『その言葉そっくりそのままお返しします



というか、こんな良いことを言う為に呼んだのですか？』



お「ふふ、そう思うかい？





正解。」



ｱｯ､正解なんだ




お「本当はAと世間話でもしたくて呼んだのだけど、怒っちゃうかな。」




『い、いえ！全然そんなことないですよ、ぜひお話しましょう！』



お「ありがとう



そうだね...Aは恋人は居るのかい？」



『ふふ、居ませんよ』



前から何となく思ってたけどお館様って恋バナ好きなんだろうな




可愛いかよ



お「私の子供たちは恋をしている子が多くてね



Aもしているのかなと思ったけど違うんだね」






恋...




恋かあ...

弐佰伍拾捌の型→←弐佰伍拾陸の型

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す