弐佰仇拾捌の型 ページ48
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Aはそんなこと思う人ではない。
誰よりも心が優しい人間だ。
『小芭内が鬼から解放された時は十二でしょ？
私、何回も思ったよ。
あと一年、あと少し早かったらもっと早く、小芭内を助けることが出来た…』
涙声で話すA。
何故だ？何故お前が責任を感じる？
お前は何も悪くないじゃないか。
寧ろ俺はAと出会えたから───
『人を信じるの、怖かったでしょ？
…怖かったよね、
それでも私を信用してくれて、
話してくれて
嬉しかった。
きっと小芭内のことだから“俺は汚い血族の人間だ。“なんて思ってるんだろうけど、
……絶対に、絶対そんなこと無いからね。』
「…お前に何がわかるというのだ。」
違う、本当はこんなこと言いたいんじゃあない。
『わからないよ。
わからないからこそ、私の気持ちも小芭内にはわからないでしょ？
今まで必死に鍛錬して、柱まで上り詰めて、たくさんの人々を守った人のどこが汚い血族の人間なの？
違うよ。
ほら、言うでしょ？親や親戚は血の繋がった他人だって。』
心が軽くなった。
こいつは俺の心のどこまででも土足で踏み込んでくる。
でも何故か、嫌いじゃない。
「……。」
『だからね、小芭内に生きて欲しい。
生き抜いて欲しい。
小芭内は小芭内だよ。人は人。』
「……考えておこう。」
『うん、ありがとう。』
そしてまた優しい笑みを浮かべて、Aは去っていった。
これだけを言うために来たのか…？
ああ、やはりお前は優しすぎるぞ、A。
俺はな、
寧ろ俺はAと出会えたから、
生きたいと思えたんだよ。
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柚雪 - 更新再開嬉しいです！この続きもとっても楽しみにしています！ (2022年4月24日 18時) (
レス) @page50 id: f86fb67e0e (このIDを非表示/違反報告)
ミル - やっと全部読めたｯｯｯｯ!!!!!一昨日からこのわんわん様の小説を読み始めて、ようやく最新話まで来ました!!!!!更新楽しみにしてます!!もう、クライマックスが気になりすぎてずっと占ツク開いたままですｯｯｯｯ!!!!!いつでも読める状態で待っています!!!! (2022年4月24日 14時) (レス) @page50 id: 7ef6e5e60c (このIDを非表示/違反報告)
M - この小説好きすぎて毎日更新されてないか確認してしまいます笑、続き待ってます！ (2022年4月22日 19時) (レス) id: b20e1a5f1c (このIDを非表示/違反報告)
shion - 更新再開…！！読む前から泣きそうです…！ありがとうございます！！ (2022年4月11日 12時) (レス) id: ef8ce72532 (このIDを非表示/違反報告)
ももち - あっ！更新されてる！！（泣）←嬉し泣きです (2022年4月10日 23時) (レス) id: d08da4c0ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わんわん
| 作成日時：2020年8月12日 15時
