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弐佰仇拾参の型 ページ43

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無一郎side




戦闘開始直後、直ぐだった


腕を斬られた



物凄い速さだった



玄弥もだ。すぐにやられた



今は不死川さんと悲鳴嶼さんが必死の想いで戦ってくれている



僕達も最期までできることをしないと…!








A、ごめんなさい


何の役にも立たなかった


すぐに腕を斬られたんだ。



僕はAの継子なのに、強いはずなのに



無「あっ…」



先刻、ここに来る少し前に鎹鴉が手紙を運んで来たのを思い出した


Aからだった。



渡された瞬間にここへ飛ばされて見れてなかったんだ



懐から取り出した、小さく丁寧(・・)に折られた紙



元々準備していたのだろうか



戦いのヒントになるもの?なんだろう







無「!!!!!!!」




"無一郎くん 死んじゃダメだよ"



綺麗な繊細な字で書かれてあった



それは戦いのヒントよりも僕の心を動かし、燃やすものだった



十分すぎるものだ






にしてもこれ、筆で書かれてある



やはり昨日にでも書いたのだろう




彼女はこうなる事を予測していたんだ


どこまでも凄い人だ



ボロボロと溢れ出す涙を拭った





泣くな、泣いていいのはこの戦いに勝ってAと一緒に家へ帰ってからだ




皆で勝つんだ



勝たないと、Aの名に泥を塗ることになるぞ



玄弥も最期まで頑張ろうとしている、僕も、頑張らなくてはいけない















神様は意地悪だ。



いつも願ってることを叶えてはくれない


僕はAが好きなのに



Aの想いを僕に向けてはくれない



何故僕とAを巡り合わせたの?
その巡り合わせが無かったらこうなっていないはずだ。





…いやそんなことは無いかもしれない



彼女の人間性は素晴らしいものだ



きっとあの場で会っていなくとも、僕は大好きになっただろう。




Aの継子で良かったと、心底思うよ



Aがたとえ振り向いてくれなくとも、大好きだよ。




Aの望みとは逆に、もう僕はここで死んでしまうかもしれないけれど、僕の想いは生き続ける




玄「時透さん、泣いて、るのか…?」




無「え?」




玄弥に指摘され気づく、また自分が泣いていることを。



はあ、僕やばいな…Aのこと好きすぎでしょ…













ベベンッ





無「!!!!!!!」





ああ、神様は本当に意地悪だ。

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柚雪 - 更新再開嬉しいです!この続きもとっても楽しみにしています! (2022年4月24日 18時) (レス) @page50 id: f86fb67e0e (このIDを非表示/違反報告)
ミル - やっと全部読めたッッッッ!!!!!一昨日からこのわんわん様の小説を読み始めて、ようやく最新話まで来ました!!!!!更新楽しみにしてます!!もう、クライマックスが気になりすぎてずっと占ツク開いたままですッッッッ!!!!!いつでも読める状態で待っています!!!! (2022年4月24日 14時) (レス) @page50 id: 7ef6e5e60c (このIDを非表示/違反報告)
M - この小説好きすぎて毎日更新されてないか確認してしまいます笑、続き待ってます! (2022年4月22日 19時) (レス) id: b20e1a5f1c (このIDを非表示/違反報告)
shion - 更新再開…!!読む前から泣きそうです…!ありがとうございます!! (2022年4月11日 12時) (レス) id: ef8ce72532 (このIDを非表示/違反報告)
ももち - あっ!更新されてる!!(泣)←嬉し泣きです (2022年4月10日 23時) (レス) id: d08da4c0ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わんわん | 作成日時:2020年8月12日 15時

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