弐佰陸拾漆の型 ページ17
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実「...ォう」
『もう、起きてってばーー』
実「...」
スヤスヤ寝息をたてる実弥
机に突っ伏している状態
『可愛いなあ...』
頭を撫でる
髪の毛サラサラ...睫毛長い...
唇も綺麗で...
隊服の隙間から見える鍛えられた逞しい身体
『...』
心臓がドキドキなってる
今は深夜、辺りは暗く、静か
『実弥...』
私の心臓の音が聞こえてしまうのではないか、その緊迫感もあり、更に鼓動は加速する
.....まじで顔強いな。
実「見すぎだっつーの」
『はぁっ!?起きてたの?』
パチッと実弥の目が開き、ニヤリと笑われた
実「そんな愛おしく見られちゃァ目も覚めるわ」
『...お恥ずかしい、ごめんね』
実「じゃあ俺にも同じことさせてくれ、Aさんよォ」
『えッ』
実弥の手が頬に触れる
その手つきは優しく、親指が唇に当てられる
実「A...」
『ッ...』///
実「...つってな、冗談だ」
『もう、びっくりしたじゃん...』
ふぅっと今さっきまでの緊張を吐く
実「...お前は鱗滝の奴が好きか?」
真剣な面持ちで実弥が聞いてきた
『錆兎のこと?そりゃあ好きだ「違ェ」
実「わかんだろォが、俺が聞いた"好き"の意味」
『...恋愛相手としてってことかな?』
錆兎が私の恋愛相手...?
『恋愛相手としてはまだ見れない。』
実「ほォ?」
『錆兎だけじゃないよ。皆、恋愛相手としては見れない、見ない。』
実「んでだァ?」
『ふふ、なんかそれ、たくさんの人に聞かれる。
私の今の恋人は鬼殺隊の様なものだよ。色恋沙汰している暇はない、こうしている間にも人は殺されているから。』
実「...なるほどなァ」
お前らしいな と言って実弥は笑った
ああああ、かっこいい、、、
『実弥は?恋人作らないの?』
実「想い人なら居んぞォ」
『え?』
実「俺も一人の人間だァ…恋くらいする」
バツが悪そうに顔を逸らす実弥
チラリと見えた耳はほんのり赤い
ていうか待って?
え?想い人?実弥の?
『カナエちゃん...!?』
実「アホかァ...違ェよ」
『違うの...? わかんないなあ』
ま、まさか...
『しのぶちゃんじゃないよね...?』
実「未成年に手出してどうすんだァ…」
『ますますわからん...』
実「知りてぇか?」
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柚雪 - 更新再開嬉しいです!この続きもとっても楽しみにしています! (2022年4月24日 18時) (レス) @page50 id: f86fb67e0e (このIDを非表示/違反報告)
ミル - やっと全部読めたッッッッ!!!!!一昨日からこのわんわん様の小説を読み始めて、ようやく最新話まで来ました!!!!!更新楽しみにしてます!!もう、クライマックスが気になりすぎてずっと占ツク開いたままですッッッッ!!!!!いつでも読める状態で待っています!!!! (2022年4月24日 14時) (レス) @page50 id: 7ef6e5e60c (このIDを非表示/違反報告)
M - この小説好きすぎて毎日更新されてないか確認してしまいます笑、続き待ってます! (2022年4月22日 19時) (レス) id: b20e1a5f1c (このIDを非表示/違反報告)
shion - 更新再開…!!読む前から泣きそうです…!ありがとうございます!! (2022年4月11日 12時) (レス) id: ef8ce72532 (このIDを非表示/違反報告)
ももち - あっ!更新されてる!!(泣)←嬉し泣きです (2022年4月10日 23時) (レス) id: d08da4c0ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わんわん | 作成日時:2020年8月12日 15時