推しは守り助けるもの 伍【鬼滅の刃】

弐佰参拾壱の型 ページ31

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『すみません、少しカッとなってしまいました。』





無惨「どうせ殺そうと思っていた。構わん。




……聞け、累が殺された。下弦の伍だ。


私が問いたい事は一つのみ。


何故に下弦の鬼はそれ程までに弱いのか。

十二鬼月に数えられたからと言って終わりではない。

そこからが始まりだ。

より人を喰らい、より強くなり、私の役に立つ為の始まり。」




無惨さんの説教が始まった。




無惨「鬼狩りの柱共を葬ってきたのは上弦だ。


では下弦はどうだ？何度入れ替わった？」





陸「(そんな事を俺たちに言われても…。)」




無惨「そんな事を俺たちに言われても、何だ？言ってみろ。」





陸「(思考が読めるのか…！まずい…！)」






無惨「何がまずい？




……言ってみろ。」





怖……圧凄……。




無惨様の左腕が変形し、鬼の下半身を喰らう。






陸「お許しくださいませ鬼舞辻様！どうか！どうかお慈悲を…っ！」







『……。』







ｺﾞﾄﾝｯ




陸「ッハァ、ッハァ、ッハァ…！」




無惨「どういうつもりだ。」






『だって無惨さん殺し方残酷すぎます…。』





流石に黙って見てる訳にはいかないよね…！？




まぁ私もさっき殺したんだけど…。




『大丈夫？』




駆け寄る。




陸「っありがとうございます…。」






え、いい子なの……？





ありがとう言えるの……？




困惑の気持ちでいっぱいだよ…。





『無惨さんどんだけ部下に拷問してるんですか…こんなに怯えて…。』





無惨「……だって…」




『ｯ…だってじゃありません。』






だってって何？




え？




あの無惨さんが…？だってだと……？



しかもその姿で……？









誘ってる？




『どの道殺すのなら私が殺しましょう。』




無惨「何故Aが殺すのだ。そんな幸せ、此奴に味わわせるな。」




幸せなのかよ。




『私の呼吸で斬ると、痛みはほぼありません。

意識さえすれば激痛を味わわせることができますが…。』




無惨「相当太刀筋がいいんだな？」



『まぁ、鬼殺隊最強と言われているので。』




無惨「鬼の頂点と人間の頂点か。」





『あ、いえ、私の上にはお館様という素晴らしい方が居ますので、私は頂点じゃありませんよ。』





無惨「……。」







まあどの道、ここにいる子たちは魘夢を除いて死ぬだろう。






ううん、どうしたものか。

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