推しは守り助けるもの 伍【鬼滅の刃】

弐佰弐拾玖の型 ページ29

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『(やっぱり…。)お父様ですか？

娘さん、探してましたよ。』




無惨「あ、あぁはい。娘がお世話になりました。」





母「ありがとうございます！

なんてお礼をしたらいいか…！」




『ではお気持ちだけいただきますね。

私はこれで失礼します。』




子「綺麗なお姉ちゃん！ありがとう！」




『ふふ、気をつけるんだよ。』




会釈して立ち去る。


無惨様…いや、今は月彦さんか。



クッ…いつも以上に顔が良い気がした…あの顔で微笑まないでくれ…！



まさか会うとは思わなかったなあ。



気を取り直して店を回ろう。





『(どのお店行こう…。)』




無惨「っA！！！」




腕を思い切り掴まれる。




『何やってるんですか…奥さん置いてきて…。』




無惨「彼奴はどうでもいい、私にはお前さえ居れば…。」




『ちょ、どうでもいいとか言っちゃ駄目です。

奥さんが傷つきます。』




無惨「すまない。」




『なんかやけに素直ですね…ふふ、どうしたんですか？』





無惨「雪山で私が家族を殺した時にお前は泣いていただろう。


私が泣かせたようでずっとモヤモヤしていた。」




『あれは無惨様のせいじゃ…なくもないですけど、守れなかった私も悪いです。

もう怒ってませんよ。』




無惨「そうか…A、これから予定は？」





『特に無いですけど…。』





無惨「鳴女。」






ﾍﾞﾍﾞﾝｯ






『……は？』





瞬きをした瞬間、無限城へと変わった。




『嘘でしょ…』



無惨「今日はお前も居てもらう。」





『っ…無惨、様…その姿…！』





無惨「私とわかったのか、流石だ。」




無惨様女ver！！！




堪らん！！美しい！！




無惨「そういえばお前は何故私に"様"をつける？」




『あぁ、言われてみれば…童磨や猗窩座とかが言うからですかね？』




推しだからとか言えない。





無惨「つけるな。今後は"無惨"と呼べ。」




え？あの無惨様を？



せめて無惨さんじゃないか？



鬼舞辻さんとか...よりによって無惨て...




なんて拷問…




『無惨さんじゃ駄目ですか？』



無惨「いや


(…さんの方が夫婦らしいな。)



いいだろう。」



『ありがとうございます。』





危ない危ない、流石に無惨はちょっと私の心が許さない(？)




無惨「鳴女、集めろ。」




鳴「畏まりました。」





ﾍﾞﾍﾞﾝｯ




『えっ…』








無惨「頭を垂れて蹲え。平伏せよ。」

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