弐佰拾の型 ページ10
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小「Aの腕を切らせる気か。俺は賛成しない。傷を治せるからという問題ではないのだ。」
『それで禰豆子ちゃんの潔白が証明されるのなら、私は構わないよ。』
し「……Aさん、するなら軽く切るだけにしてくださいね。」
『お屋敷が汚れちゃうしね。わかってるよ。』
し「(そうじゃないのに…。)」
実「…本当にいいのかァ?」
『ふふ、実弥が言ったんでしょ?』
実「…わりぃな。」
『嘘だよ。私もしようと思ってたの。
今まで私の血に耐えられた鬼は…
あれ、私任務で怪我したことあるっけ…。』
蜜璃「ブフッ…Aちゃん…!」/////
『ご、ごめん、私稀血かわかんないや…。』
し「はぁ……検査で稀血だったでしょう?
忘れたんですか?」
『そうなの?ふふふっ、ごめんね、忘れてた。』
宇「馬鹿だな…。」
無「可愛い。」
炭「禰豆子、頑張れ禰豆子…!」
禰「むーっ!」
『実弥、いや皆、禰豆子ちゃんが私に襲いかかっても絶対に頸を斬らないで。
絶対。』
こくりと皆が頷く。
スっと腕を斬る。
『っ……。』
やっぱり痛みだけは慣れない。
『禰豆子ちゃ──!!!!
他「「!!!!!!!!!!!」」
こっちに禰豆子ちゃんが駆け出す。
でもそれは、襲い掛かるのではなかった。
禰「むー!」
し「抱き着いた…?」
強く抱き締められ、頭を撫でられる。
禰「むー!」
ぱっと離れたかと思えば、自身の着物を千切り、私が斬ったところを優しく、強く巻き始めた。
『手当てしてくれてるの?』
禰「ふんっ!」
この傷は治さないどこ…
『ありがとう…。』
我慢してる筈だ。
汗の量がすごい、青筋も浮かんでいる。
それなのに…。
そしてまた抱きしめられる。
禰「あの時来てくれて、ありがとう。」
『えっ?』
あの時…?二年前の…?
私は禰豆子ちゃんを、皆を助けられなかったのに…
泣きそうになり、下唇を噛んで耐える。
『ごめんね…っ。』
炭「(悲しい匂い…!)あぁっ!ごめんなさい!禰豆子!離れるんだ!離れて!!」
『大丈夫だよ、ごめんね禰豆子ちゃん…』
禰「むー…!」
宇「会ったことがあるのか?」
し「さぁ…?」
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わんわん(プロフ) - 8828(名前に意味はないです)さん» うっわあ本当にすみません、ありがとうございます^^;めっちゃごちゃごちゃで覚えてしまってましたね...申し訳ないです。ご指摘ありがとうございます、活用させていただきます( .. ) (2020年8月18日 22時) (レス) id: c01d3dab23 (このIDを非表示/違反報告)
8828(名前に意味はないです) - ちょっと修正。下弦の名前です!ファンブックに載ってましたが、参考になれば幸いです。壱…魘夢(えんむ) 弐…轆轤(ろくろ) 参…病葉(わくらば) 肆…零余子(むかご) 伍…累(るい) 陸…釜鵺(かまぬえ) らしいです! (2020年8月18日 19時) (レス) id: 8b5b5f36c4 (このIDを非表示/違反報告)
わんわん(プロフ) - きあさん» ひぇぇええありがとうございますうう!!もうめっちゃ嬉しいです、感謝感激...!涙がっ...続編でもよろしくお願いします(*^^*) (2020年8月12日 15時) (レス) id: c01d3dab23 (このIDを非表示/違反報告)
わんわん(プロフ) - カルナさん» コメント返すの遅くなってすみません!!続編出ました...!いつもコメントありがとうございます!励みになってます!伏線結構あるのでぜひぜひ探してください☆ (2020年8月12日 15時) (レス) id: c01d3dab23 (このIDを非表示/違反報告)
きあ - ええええ!続編おめでとうございますうう!!!!この作品大好きです!毎日楽しみにしてますっ体には気をつけてがんばってください!! (2020年8月6日 23時) (レス) id: f7544522dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わんわん | 作成日時:2020年5月18日 23時