推しは守り助けるもの 参【鬼滅の刃】

佰拾の型 ページ10

．








『転けました。』




宇「プッ…通じるわけねェだろ！」




お「A。」




『はい…。』




実「俺がやった。」



宇「はァっ！？お前がやったのかよ！！？」




冨「宇髄、落ち着け。」




錆「隊律違反だろう。俺が頸を斬る。」




カナエ「でもAちゃんが不死川くんを庇ったってことは何か理由がある筈よ…？」




実「違ぇよ、俺がいきなり殴っただけだ。」




錆「だろうな。やる事は一つだ。」




お「錆兎、まだそう決めるのは早いよ。





…A、どういうことかな。」




『私がもっと早く行っていれば粂野くんが亡くなることは絶対に有り得ませんでした。
これは私への贖罪です。私が未熟だった故の事態…。

頸を斬られるべき人間は私だ…っ！！！』




お「A、それが本当に正しいと思っているのかい。」




『……！』




何も言えなかった。



こんな事をしても誰も喜ばない。



寧ろ心配させ、混乱を招いている。



それにこれは、罪悪感から逃れる為の自己満足でしかない。


悲劇のヒロインぶる自分に嫌気がさした。



『…思いません…。』



お「そうだね。ではどうするべきか、わかるだろう。」

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