推しは守り助けるもの 参【鬼滅の刃】

佰参の型 ページ3

．









それから三十秒程で着いた。








……。








実「おい！！何でだよォ！！！何でテメェが死ぬんだァ！！！！」








『……。』







結果を言えば、間に合わなかった。

私達が着いた時にはもう戦いは終わってた。





酒「申し訳ありません…打首、覚悟しております。

どうか───





『酒呑童子は悪くないよ、大丈夫。ありがとう。』




酒「すみません。」






『不死川くん。』





実弥がこちらを振り向き、ｷｯと睨む。





実「テメェ柱なんだろォがァ！！

何でもっと早く来ないんだよ！！！

匡近がァ！！！死んじまっただろォが！！！！」





『っごめんね。ごめんなさい。

私がもっと早く来ていれば粂野くんは助かった。』





実「ぶっ殺してやる！！！！」




隠1「おい！！！鬼柱様だぞ！！！！やめろ！！！」




私に殴り掛かろうとする実弥を複数の隠が止める。




『離してあげて。いくら殴っても構わない。』




隠2「しかし…！！！！隊律違反になります！」




『私が誤魔化そう。大丈夫。ね？』




隠1「はい…。」




手を離した途端、案の定実弥に殴られる。



いった…。



何度も何度も殴られる。



傷は治さない。
痛みを消さない為に。


これは私の罰。守れなかったから。


柱になって任務で守れなかった人は殆ど居ない。




隠3「お、おい、何の騒ぎだ……？

っておい！！！鬼柱様じゃないか！！なんで誰も止めないんだ！？」



隠2「俺達も止めたいよ…でも、鬼柱様からの命令だ。止めるなと。」



隠4「えっ？鬼柱様……？」




隠1「怪我人は？」



隠4「あぁ、皆無事ですが…。

それにしてもなんで鬼柱様が居るのですか！？」




隠3「来るのが遅くなって、一人隊士が犠牲になったんだと…。」



隠4「当たり前でしょう！？

そもそも鬼柱様はこの任務を任されていないはずです！
任されているとしても鬼柱様は任務の後にここへ来ているんですよ！？しかも大変な任務だと聞きましたし！






それにここから本気で走っても五時間はかかる所なのに…！」

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