推しは守り助けるもの 参【鬼滅の刃】

佰拾捌の型 ページ18

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童「血鬼術 蔓蓮華」




『参の型 百鬼夜行』




童「わぁ！！綺麗だねぇ。楽しいや！」



血鬼術の氷を刀で切り裂かれ、パラパラと氷が散った。



全て均等に切れてる…凄いなぁ。




『童磨の血鬼術は特にね…かっこいい。』




ﾄﾞｸﾝと脈が跳ねた気がした。




童「本当？Aちゃんはやっぱ凄いね。


俺に喜怒哀楽を教えてくれる。」




『だと嬉しいな。






ｽｩｩ──




鬼殺の呼吸 終の型 悪鬼羅刹の惨殺』





童「あれ……？」




『ふふ、私の勝ちだね。』




あと少し動けば俺の頸は落ちる。




童「俺の頸、結構硬い筈なんだけどなぁ。」




『うん、硬かった。』




童「凄いねェ。Aちゃん。


すんなり斬られちゃった。」





『ふふ、ありがとう。童磨も強かったよ。』




童「罰は何にする？



目玉をほじり出す？それとも───




『うーん、…猗窩座と会わせて欲しい。』





なんで？？





童「？どうして猗窩座殿？」





『一緒に見たいものがあるから。』




童「俺じゃあ駄目なのかい？」




『これは猗窩座じゃないと駄目なの。』




童「……そっかァ。じゃあ伝えておくよ。」




なんか気持ち悪い感覚。



モヤモヤする。




『ありがとう。というか罰有りだったの？初めて聞いたよ。』





童「罰有りにすればもっとAちゃんと居られるからね。」




『……恥ずかしい事言わないでよ…。』




薄ら頬を紅潮させながら、ちらりと上目遣いでこちらを見てくるAちゃん。




童「！！！！！！」




『えっ、どうしたの？』





童「今胸がとっても高鳴ったんだけど、これは凄く気分が良いね！」




『あ、そう、良かった(？)』




童「なんかこう、ふわふわした気持ちになるよ。」




矢張りAちゃんには驚かされる。




『じゃあ私は行こうかな。

あの子の怪我も治さないと。またね、童磨。』





手を振りながら駆け足で走り去る彼女に俺も手を振り返す。


もう見えなくなっちゃった…




童「あ、言い忘れてた。」




俺のこのAちゃんに対する変な感じ、名前があるらしいんだ。




信者に聞いたよ。













童「“恋”、なんだって。」








ねぇ、Aちゃんは知ってた？

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