推しは守り助けるもの 参【鬼滅の刃】

佰拾参の型 ページ13

．






実弥side



俺は馬鹿だった。


俺のせいで匡近が死んだのに、遠くから態々駆けつけてくれた奴に自分の感情を押し付けた。



殴っても殴っても、その悲しい微笑みは崩れることなく、口を開けば"ごめんなさい"の一言。



後から隠にあの人は"鬼殺隊最強の剣士"だと聞いた。




柱合会議に呼ばれ、本部へ向かっていると途中に彼奴がいた。






静かに泣いていた。


俺は何故か胸が苦しくなった。



本部につき、俺はまた同じように感情をぶつけた。

だがお館様から出た言葉の数々に言葉が出なかった。




そして彼奴を殴ったのは俺だと言った。



打首も覚悟した。



だけど彼奴はまた俺を庇い、自分のせいだと言う。



人が良すぎんだろォ…。



柱合会議が終わった後、彼奴はお館様に呼ばれ、俺はそれ以外の柱数人に囲まれた。




カナエ「どうしてあんなふうに言うの？悲しいわ。」




悲「罪無き人を殴るなど、悪霊でもついているのではないか…お祓いに行こう。」



宇「ないわー。あれはないわマジで。引くわ初対面であんなん。

Aのことも初対面で殴ったんだろ？悪くねぇのに。」





実「……。」




錆「愚図が。男として恥ずかしくないのか？


まぁ、お前は男とは呼べないな。」



こいつからは殺気が凄かった。

お館様に暴言を吐き散らかすまではまだ殺気までは無かった。




だが彼奴を殴ったのは俺だと言った途端、おぞましい程の殺気が溢れ出した。



そして軽蔑の目を向けられた。




実「お前、あの女が好きなのかァ？」





錆「！！！」

佰拾肆の型→←佰拾弐の型

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す