推しは守り助けるもの 参【鬼滅の刃】

佰拾弐の型 ページ12

．








『夢で見たんです。彼が死ぬ夢を。

何故かはわかりませんが見たんです。』




お「それが正夢になった、という事かな…。」




『はい、夢の割に妙に現実味があったので…。

未来を知っていて守れなかった。

その罪悪感から傷を消しませんでした。』




ごめんなさいお館様…言えません…泣



お「成程…話してくれてありがとう。

もしもまた、夢で見たなら伝えてくれると有難い。」




『勿論です。』




ー




『ふぅ…(今日もお館様は美しかった。)』



実「おい。」



『？……あっ』




実「今朝は悪かった。すまねェ。」



ｻ､ｻ､ｻ､さねみん…！！！



罰が悪そうに少し俯いて謝る彼。



『大丈夫だよ。気にしないで。』



実「でもよォ、痛かっただろォが。」



殴ったところにゆっくり手を差し伸ばしてきたかと思えば優しく撫でる実弥。




『ぇ"……』////



女らしくない声と同時にボンっと効果音が付きそうな程赤面するのを感じた。



実「は、はァ！？！？なんで赤くなんだァ！！」




『手、慣れてないから…！！』



実「あぁ、悪ィな…。」




・


・


・




実「…殴ったお詫びとして何でもする。


奴 隷になっても構わねェ。」




『本当に大丈夫だよ、さっき見た通り傷は治せるから。』



実「……鬼なのかァ？」



『鬼じゃあないよ。』



実「…そうかィ。」




『お詫びは一緒にお出掛けしようか。』




実「荷物持ちかァ？上等だァ。」



『ふふ、違うよ。一緒に食事しよう。』




実「はァ？ンなことでいいのか。」




『うん、それがいい。』



実「じゃ、飯代は俺が出す。」




『私の方があると思うし、私が出すよ。』



実「っるせェ、黙って奢られとけ。」



おでこをトンっと押される。


は？可愛いんだけど。怒



『ふふ、ありがとう。』



なんだかんだ仲良くできそうで良かった…。




鴉「任務！任務！北北東！北北東！

十二鬼月ノ可能性アリ！！

風柱トノ合同任務！」




『ちょうどいいね。』




実「あァ。鬼殺隊最強の剣士様の太刀筋が見れるなんざァ光栄だァ。」




『普通の剣士と変わらないよ。』

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