推しは守り助けるもの【鬼滅の刃】

捌の型 ページ8

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「んで、あんたを拾った訳さ。


ってあんたなんで泣いてんだい！！！！

もう何百年も前の話だ！今更何とも思ってないよ。」




『悲し過ぎて…っ…涙が…っ』




「家の前で人が倒れてるんだ、しかもこの世界の人間じゃないなんてそいつは言う。

って事はあんたしかいないだろう？


あんたが鬼殺の呼吸の最強の使い手になる。」





『私は…』






答えは1つしかないよね。





『私はさっきも話した通り、守りたい人達がいます。

私の望みは、鬼と人間が仲良く出来る世界…必ずこの世を平和にしてみせます！

絶対、絶対死人を出させない！

私が悲しみの連鎖を打ち切る刃を振るう！』





「いい心掛けだね。


だが死人を出さない事は難しいだろうね。」






鬼灯さんの笑い声が響く。





「それにしても随分とかっこいい台詞じゃないか。

どこでそんな台詞覚えたんだい」





『この世界の男の子が言っておりまして…思いっきり真似しました…』






「その子、面白そうだねぇ…」





『はい、鬼殺隊にとっても影響すると思います』





「そうかいそうかい。楽しみだねぇ。明日の朝から鍛錬だよ。今日はもう寝な。」





『わかりました。おやすみなさい』





「あぁ。」




ー




「ほら！起きな！！鍛錬の時間だよ！！」




『お母さん…後ちょっとだけ…』





「誰があんたの母さんだい！？早く起きな！！ぶん殴るよ！」




『…んー…』





ﾊﾟﾁﾝｯｯ




『いったぁぁぁ！ほんとに殴るんですか！？嘘でしょ！？』




「当たり前だよ！！ほら、早く着替えてきな！」




『うぅ、わかりましたぁ…』





「ったく…面倒臭い奴だね。なんで師範はこんな子に…」




ー






『よし！お願いします！』





「まずは手合わせからだよ。言っとくけど手加減なんてしないからね。

私は鬼殺隊に治療だけの為に入ってたんじゃないよ。柱にもなった女だ。」





ポイっと木刀が投げられる。





『わ、分かりました…』





柱……やばくね…？





「始めっ！！！」




掛け声と共に鬼灯さんがこっちに切り掛る。





『っ…(ﾊﾔｯ！！！！)』





ギリギリで木刀を受け止める。



「！！！(中々やるね…)」



鬼灯さんの木刀を振り払い、攻撃を仕掛ける。




ﾊﾞﾁﾝｯｯ

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