推しは守り助けるもの【鬼滅の刃】

参拾伍の型 ページ35

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そして半月が過ぎた頃、



「2人共、行ってきます！」



今日はカナエちゃんの最終選別の日。
まぁ余裕だろう。




『ふふ、カナエちゃんなら大丈夫。待ってるね。』



「姉さん、生きて帰ってきてね…。」ｳﾙｳﾙ




「うふふ、柱のAちゃんから稽古付けてもらったのよ？絶対帰ってくるわ。」



「わかった。行ってらっしゃい。」




ｶﾞﾗｶﾞﾗ と扉が閉まる。




「姉さん大丈夫かな…。」



『大丈夫。絶対帰ってくる。』



「はい…。」



ー




1週間後、傷を２〜３個つけてカナエちゃんは帰ってきた。




『しのぶちゃん、行ってあげて？』



「！！」




こくりと頷くしのぶちゃん




「姉さんっ！！！おかえりなさいっ！無事で良かった…」




抱き合う胡蝶姉妹…良いね！！




「うふふ、ただいましのぶ。Aちゃんの稽古のおかげで楽勝だったわ！」




『おかえり、カナエちゃん。全然怪我してないようだけど？』




「うふふ、Aちゃんただいま！本当にありがとう。人を助けたりも出来たの。これもAちゃんのおかげねぇ。」




『カナエちゃんの努力の賜物よ。私は教えただけ。今日は鬼殺隊就任祝いでご馳走をしのぶちゃんと作ったから、早く食べよう？』




「本当？嬉しいわ…」




『あ、でもその前に』




「？？」




『怪我してるよね、おいで。』



「！…ありがとう。」ｷﾞｭｩ



『お疲れ様。……よし、治ったかな？』



「うん、痛みが消えたわ！」



『今日は"きゃらめる"もたくさん買ってきたから、たくさんお食べ。』



「きゃらめるって物凄く高い洋菓子じゃなかったかしら…？」



『そうかな？？まぁ値段はどうでもいいでしょう？』




「…(流石柱なだけあるわねぇ…)」



3人の鬼殺隊就任祝いが終わった後、しのぶちゃんが寝たのを確認してからカナエちゃんの部屋に行った。



『起きてる？』




「どうかした？」




『ふふ、これ。私からのプレゼントだよ。』




「あらあら、良いの？こんなに良い羽織貰っちゃって…」




『絶対似合うと思ってね。良かったら隊服の上から着てくれないかな？』




渡したのは原作で生前、カナエちゃんが着ていた羽織。
入隊祝いのプレゼントを探しに街を歩いてたら偶然見つけちゃった。




「ありがとう。嬉しい…！」




『喜んでもらえて良かったよ。じゃあ私はこれで失礼するね。おやすみ。ゆっくり休むんだよ。』



「本当にありがとう。おやすみなさい。」

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