推しは守り助けるもの【鬼滅の刃】

弐拾の型 ページ20

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累くんですらあんなに強いんだ。私が倒せるだろうか…



"ぼさっとしてないでさっさと行きな！"




『！！…鬼灯さん…はい！行ってきます。必ず倒します。』



もう背中を態々押してくれる人は居ない。
自分で考えて行動しなくてはならない。





「ｶｧｰ!ｶｧｰ!急ゲェ！！急ゲェ！！」




刀を鞘に収める。




『さぁ、行こう。』


ー





「急ゲェ！！昨日ノ行方不明ノ隊士ハ19人！！！一般人モォ行方不明二ナッテイル！！！！」



『ありがとう、急ぐよ…』




酒呑童子を呼びたい所だがここは人がまだちらほらいる。
見られて引き止められたらまったもんじゃない。



ー




着く頃には辺りは真っ暗になっていた



「ココダァ！！急ゲェ！！急ゲェ！！」



『まずい、少し遅れたか…？』



ざわざわ森の音がする



『！！人！』



駆け寄るとその人はまだ立てるようで



「おい！！お前階級は！？」



『階級は癸です。この前の最終選別で鬼殺隊に入りました。』



「はぁ！？癸じゃぁダメだ！！十二鬼月にかなわない！柱を呼べ！！！」



『いえ、私が行きます』



「死にたいのか！？」



『死にませんので。鬼の場所を教えて下さい』



「！！！…あっちだ…死ぬなよ、絶対」



『勿論です』



起死回生は後回しだ
まずは被害の原点である鬼を倒さなくては話が進まない




言われた方向に走ると腐った様な血の匂いが強くなっていく

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