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「師匠、ロゼオエルバのストックが切れそうやから今日採りに行ってきますね」



「もうロゼオも少なくなっていたのか。あぁ、よろしく頼む」



ついでに と市場へのお使いも頼まれた
師匠は食器を片付け、資料室に入って行った



さて、俺も出掛ける準備をするか。
食器を洗い片付け、自室に戻って護身用のナイフを腰に着け、ゴーグルを首にかける
この2つも俺が弟子になったばかりの時に師匠から貰った大切な物だ
必要な物が入った鞄を持ち、ブーツを履けば準備完了



いつの間にか扉の近くにいた師匠に
行ってきます。と言えば
行ってらっしゃい。と笑って返された
その会話ひとつで、故郷にいる両親をいつも思い出す









·





ロゼオは直ぐに採れ、市場でのお使いも済ませ後は施設に帰るだけだが、この辺りの森は霧が濃いせいか中々目的地に辿り着けない



「クソッ、はよ晴れたれや」
愚痴をこぼしながら歩くと、何かの影が見えた
此処は森の中、獣が出てもおかしくない
腰に着けているナイフを抜き、影に近づいて行く



だが、影を正体は恐ろしい獣では無く俺の3つ程下ぐらいの少年がボロボロな状態で横たわっていた



「ッ…!おいッ!!起きろ!!」
所々怪我をしていたから揺すりはしない
幸いにも浅いが息はしている、だがこんな所で寝ていてはいつ腹を空かした獣が此奴を食うか分からない
嫌な場面に出くわした
「…クソ」



少年を抱え、急いで施設に向かう
足が速いのは昔からの取り柄だ
気づけば霧は晴れ、施設は目と鼻の先にあった



バタンッ!!と荒々しく足で扉を開ける
資料整理でもしていたらしく師匠が
うるさい!! と怒鳴ったが、今は気にしない
勢いよく資料室の扉を開け、師匠を呼ぶ




「師匠…!!ハァ、少年が、倒れてて、ハァ、」
全力で走ったせいか息が上がっている
抱えている少年はまだ寝ていた



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ピーたー - 仲良く花の話をしていた。   でめっちゃ笑ったwwこの作品好きです!天使はもしやtn氏かな!? (2020年5月30日 2時) (レス) id: a37e444ba1 (このIDを非表示/違反報告)
莉人 - たしかにコロナなんて手洗いしとけばどうにかなると思ってた。(作者さんと同じ考えだ嬉しい) (2020年4月2日 20時) (レス) id: f22f6ec085 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 面白かったです! キャラが合っててビックリしました。 応援してます。 頑張ってください(*´∀`*) (2020年4月2日 18時) (レス) id: d838ead9a1 (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - トランプ病…かっこえ!!他のメンバーがなんの奇病なのか気になるぅ!更新頑張ってぇや! (2020年4月2日 17時) (レス) id: 5f0bb0c8d0 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜&春桜 - このお話めっちゃ好きになりました!これからも更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2020年4月2日 2時) (レス) id: 02ff06c782 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2019年8月1日 16時

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