【d!】森の奥の施設

�将� ページ14

·




俺の頭を撫でる母さんの手はとても暖かくて優しかった





そんな日々が続いて、俺の体調は良くなっていった
師匠の薬が効いたのか半年で俺の病気は完治した
やっぱ、魔女なんかな。





俺が元気に走り回る姿を見て両親はここに来た時と同じ様に泣いていた
だが、違ったのはそれは悲しい涙では無く嬉しそうな涙だった





『ホンマに、ありがとうございます…』





『いや、此方も家事が出来ないもので助かったよ』





俺はここにいる間に決心したことを師匠に言った





『魔女さん、あんがとう!!俺、おっきくなったら魔女の弟子になるから待っててや!!』





師匠は命の恩人、当時の俺は手伝いをするのは当たり前だと思っていたんよ
ガキだったからか、師匠は笑った





『そうか、それじゃあちゃんと覚えとかないとな。少年、名前は？』





『ショッピ!!』





『ショッピか、待ってるぞ』





『うん!!』





それから俺達家族は西の村に帰った
村に帰ると、村の人達が出迎えてくれた
俺は皆に奇病のことや師匠のことを話した
師匠のことを知らへんかった人もおったみたいで皆興味津々に話を聞いてくれた





久々に友人達と遊び、俺が完治したことに涙する優しい奴もいてホンマに嬉しかった





十五になると俺は家を出て、師匠との約束を果たしに東の森に向かった





家を出ることに両親は止めはしなかった
魔女さんによろしく言っといてくれ なんて伝言まで頼まれたんよ





森にたどり着き、師匠を呼んだ
その時の師匠、どんな顔した思う？
前髪で隠れている目ぇまん丸にしてめっちゃ驚いてたわ





俺のこと覚えてます？ と質問すると今度は唸りだしてめっちゃ頑張って思い出そうとしてたわ





『…ショッピ？』





『!!そうです!!魔女さんの弟子になるために俺、めっちゃ勉強したんすよ』





そしたら、次に師匠が言った言葉が予想して無かったことを言ったんよ





『私は弟子はとらないぞ』




·

�将窟�←�将�

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す