【d!】森の奥の施設

�将� ページ13

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話が終わったのか、師匠が客室に戻って来た
後ろには父さんとまだ泣き止んでいない母さんが俺を見ていた





それから師匠が言った言葉で、何故母さんが泣いているのかが分かったんや
俺の病気は奇病と言う未知の病と言うことを知った
聞いた事が無い病気やし、当時の俺にはあまり理解出来ていなかった
ただ、長くは生きられない と言うのはガキの俺でもそれだけは分かっていた





『これを完治するのは、時間がかかるからな。少年が治るまではここにいてもらおうと思う。って言うと君の両親が 自分もここに居させてくれ なんて言うから、暫くは此処が君の家だ、安心しな』





その時、師匠はとても綺麗な笑顔を見せた
代償は少年が完治するまでの間、家事をやってもらう事で良いな？ と師匠が母さんに問うと、母さんは涙を浮かべながら首を縦に振った




それから、俺の病気が完治するまで俺達家族は師匠の家で暮らしていた





師匠は今と変わらず、研究室に篭っていた
出てきたと思えば俺に薬を飲まして、すぐにまた研究室に篭った





動ける程の時は沢山母さん達と話をした
師匠はあまり食事をしない とか
家事は得意では無いみたいな とか
父さんによく分からん薬を飲ませようとして来た
とか
それでも、二人は楽しそうに話していた





『ごめんな、父さん、母さん…俺、ちゃんと動けるようなったら沢山お手伝いするから』





『何言ってるん、母さんも父さんも貴方が生きてたらそれでいいのよ』





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