【d!】森の奥の施設

�将� ページ24

·




すると、フェザーグラスを覆っていた色とりどりの花たちが色をつけられた風のように消えていった





多分、吐き出された花は一定の時間で風化するのだろう
帰ったら報告用のレポートでも書くか。





目的のフェザーグラスを採り、そろそろ帰るか と鬱こと大先生の方を向くとキョトンとこちらを見ている





「何しとるん、師匠、魔女に用があるんやろ？はよ行くで」






「!!うん!!」






俺が差し出した手を大先生はしっかりと握り、俺たちは師匠とグルッペンが待つ家に帰った






＿＿

＿＿＿＿

＿＿＿＿＿＿





家に着く前に日はとっくに沈んで、辺りは暗闇に包まれていた
頼りなのは持っている携帯用の懐中電灯これのみ
大先生が離れないように握っている手を再度握っていることを確かめる
暖かい、うん、ちゃんとおる。







「ショッピくん、あれ」







大先生の指さす方を見ると赤、青、黄色、緑、桃色の光がイルミネーションのように綺麗だ







確かあの花は…








「ルーチェ草や」








「綺麗な花やね」







「ルーチェ草があるってことは家はあと少しやな。大先生、大丈夫か？」







だが、返事が帰ってこない
でも手は離してはいない
大先生を見ると完全にルーチェ草に目を奪われている
仕方なく、俺も暫く大先生が満足するまで自然のイルミネーションを眺めていた






帰ったら師匠に怒られるやろな…




✧*。✧*。✧*。

ルーチェ草〈伊:光草〉

お知らせです。→←告知ようなもの

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す