六十一話 同じ ページ11
レクリエーションが終われば、いよいよ最終種目
いぇい、もうすぐでガチンコバトルの時間だぜ
あー、緊張する
なんか変な汗出てきた
私は自分の兎柄のタオルで汗を拭った
二人も棄権が出た為、Ｂ組から新たに二人加わったらしいが関係ない
誰が相手でも勝つ、絶対に１位になる
そんなことを考えている中、トーナメントの組が発表される
......マジでか、おい
特に何も無いが、一応驚いておいた
｢あー...緊張するなぁ...｣
そんなことを言いながら、私は自販機の前に立った
変に汗かいて、喉が渇いちゃったんだよね
お茶で良いか...
私はお金を投入し、お茶を買った
ゴトン、と音がして、私はしゃがみ込んで、お茶の入ったペットボトルを手に取った
立ち上がり、キャップを捻り早速飲もうとした瞬間
不意に人の気配がして、私は横を見る
少し離れた場所に、同じ身長くらいの男子がいた
｢やぁ久しぶり、あぁ...でも、君は覚えてないか｣
｢わっ?!｣
私は驚いて、持っていたペットボトルを落とす
バシャリ、と中身が溢れる
驚くのも無理はない
さっき少し離れた場所にいた男子が目と鼻の先にいたのだから
...なんだ、こいつ
私は距離を取り、睨み付ける
｢そう睨まないでよ、怪しい者じゃないって。僕は白雨、改めてよろしくね｣
｢......は？｣
すると、そいつは私と同じ名前を名乗った
やたらと貼り付けた気持ち悪い笑みを浮かべながら
...?!
私は思わず目を見開いた
私と同じ黒髪、何も映していない黒い瞳
鏡を見ている気分だった
｢つまり僕は君、君は僕｣
｢一体...なに言って...｣
何故か、自分に声がよく似ていて
終いには、そいつが私にしか見えなくなっていた
｢おい貴様、誰の許しを得て王のモノに近付いている。不敬であるぞ｣
｢...ギル?!｣
声が聞こえたかと思うと、ギルが私を庇うようにして前に立っていた
｢へぇ...これが君のサーヴァントかぁ...｣
品定めをするかのように、そいつはギルを見る
｢疾く失せよ、串刺しにされたくなければな｣
ギルは昼休み同様、鋭い目でそいつを睨み付けた
｢あー怖い怖い、仕方ないなぁ。今日は帰るよ、じゃあね“神崎白雨”｣
すると、そいつは気味の悪い笑みを浮かべて消えた
跡形もなく、綺麗さっぱりと
｢ん？......あ、ああぁぁぁああ!!!!｣
何か忘れてるな、不意に下を見るとそこにはお茶が溢れていた
私はそれを見て、思いっ切り大声で叫んだ
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狗犬(プロフ) - シャチ大福さん» ありがとうございます！ (2019年12月22日 12時) (
レス) id: 53877cb946 (このIDを非表示/違反報告)
シャチ大福(プロフ) - 更新お疲れ様です！読ませていただいたのですが、とても面白かったです。これからも頑張ってください(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2019年12月22日 9時) (レス) id: 4d5834759a (このIDを非表示/違反報告)
狗犬(プロフ) - 李莉華さん» 分かりました、時間が出来たら書かせていただきまね。 (2019年11月7日 20時) (レス) id: 53877cb946 (このIDを非表示/違反報告)
李莉華 - 二人と一緒にで!お願いします！ (2019年11月6日 20時) (レス) id: f0913cbb00 (このIDを非表示/違反報告)
狗犬(プロフ) - 李莉華さん» リクエスト、有難うございます！時間があるときに書かせていただきますね。質問なのですが、それは二人と一緒にお風呂？ですか？それとも、別々でしょうか？ (2019年10月30日 22時) (レス) id: 53877cb946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狗犬 x他1人 | 作成日時：2019年3月8日 15時
