三話 召喚 ページ3
別に個性がなくても良かった
無個性でも、何も困ったことはなかった
私はヒーローになりたいとか
そんなこと、思ったことなかった
なのに
｢おい雑種、飯はまだか｣
一体、なんだと言うんだ
いま、私は大きな疑問を胸に抱いていた
それは、私の目の前で腕を組み堂々としている奴のことだ
その日、私は普通に一日を過ごしていた
朝は学校に行って授業を受け、放課後は図書館に行って勉学に励む
いつも通り、平凡な日常を過ごしていたんだ
家に帰るまでは
私は家に帰って二階に上がり、図書館で借りた本を片手に部屋に入った
そのままベッドに飛び込む
はず、だったのだけれども
｢遅いぞ、雑種。何時まで我を待たせるつもりだ｣
そのベッドは見知らぬ人に占領されていた
｢...どちら様ですか？｣
私を知っているかのような口振りをするその人に、問いかけた
｢何を腑抜けたことを言っている、貴様が我を召喚したのだろう？｣
すると、その人はキョトンとした顔で口を開いた
...一体、何を言っているのだろうか、この人は
｢旅行中の外国人の方ですよね。道を訪ねたいのであれば、交番に行ってください｣
私は金髪と紅い目を見て、その人が外国人であると悟り、交番を進めた
が、その人は目を細め、その紅い瞳で私を見る
｢貴様、誰に向かってモノを言っている。我は王であるぞ｣
｢何処の誰だか知りませんが、不法侵入で通報しますよ？｣
そう言い携帯を取り出したその瞬間、その人は急に立ち上がった
｢は？なんなんですか、貴方｣
かと思えば、ジリジリと私の方に歩み寄ってくる
問い掛けに応じず、黙りこくってゆっくりと
｢うわっ?!｣
私は一歩ずつ、退る
が、私の背中はドアにぶつかった
｢雑種の癖に、王に歯向かうとは。良いだろう、面白い、貴様と契約を結んでやる｣
私がその人を睨み付けていると、その人は満足気に笑みを浮かべた
｢......はい？｣
私は訳が分からず、思わず間抜けな声を漏らした
と、まぁその日は凄く大変だった訳で
何が何だか分からなくて、頭が可笑しくなりそうな一日だった
｢ギルガメッシュさん、でしたっけ。何時まで此処に居座るつもりなんですか｣
｢居座るも何も、我を召喚したのは貴様だろうが｣
いまも、大分頭を悩ませている
いや、悩まされている
あ、そう、そう
これとはまた別の話
私に個性が宿りました
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狗犬(プロフ) - 白雪さん» 私もよく理解出来ていないのですが、ピクシブ百科事典の方のギルガメッシュの宝具にのっておりましたので、多分ギルガメッシュの宝具なんじゃないかな、と思います。間違っていたらすみません (2019年8月30日 13時) (
レス) id: 53877cb946 (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - 初コメ失礼します。ギルガメッシュの宝具はエヌマ・エリシュだと思うのですが…。子ギルの宝具はゲート・オブ・バビロンですが。細かいことを言ってしまってすみません。なにせ、エルキドゥとギルガメッシュの宝具の名が同じなのであれ？と思ってしまって。すみません。 (2019年8月29日 9時) (レス) id: a7eaeaba51 (このIDを非表示/違反報告)
柚犬(プロフ) - ユーリさん» 取り合い、良いですね!!良い案、有難うございます!!また、何かありましたら、是非よろしくお願いします!! (2019年3月1日 22時) (レス) id: 3adc863cbb (このIDを非表示/違反報告)
ユーリ(プロフ) - お久しぶりです！Fate常連メンバーの登場により王様がだんだんツンデレてきたかな？(笑)あと、紅茶とギルで取り合いとかいいと思います(タペストリーボイス的な)忙しい時期ですが、続き楽しみに待ってます！ (2019年3月1日 21時) (レス) id: f3effabf7f (このIDを非表示/違反報告)
柚犬(プロフ) - ユーリさん» はい!!w (2019年2月21日 20時) (レス) id: 3adc863cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狗犬 x他1人 | 作成日時：2019年2月10日 15時
