双子vs双子【宮侑】 (ページ9)

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めいはもう宮治くんといい感じで、お互いボディタッチもあった。

　そんな2人の後ろを歩いていたら、なんだか気まずくて沈黙が続く。

　その沈黙を破ったのはわたしだった。

「なんで今日、誘ってくれたの？」

「あー……サムが、気になってるって言うから」

「めいのこと？」

「おん」

　ずっと俯いていて、声をかけたことでわたしの方を向いた侑くんは、前方へと視線を移した。

(横顔も綺麗だなぁ)

　耳の形も綺麗。

　わたしも前を向く。

　めいと宮治くんは頭ひとつぶんくらい身長差があって、わたしと侑くんもそう見えているのだろうかと思う。

「全然似てへんなぁ」

「わたしたちのこと？
　そりゃ髪型も髪色も違うし当たり前よ」

　いやそうじゃなく、雰囲気とかがな？と侑くんは手振りも使って説明しようとしたけれど、雰囲気って抽象的なものだから、難しくて諦めたようだ。

「俺らは似とるやろ？」

「ん〜、そうかなぁ。最初はかなり似てると思ってたけど。
　ま、雰囲気ってやつ？」

　わたしがそうからかうと、そうか、と侑くんは笑った。

　くしゃっと顔を歪ませて笑うその顔、好きだなあと思った。

　いつもは余裕のありそうな笑みを浮かべているけれど、その笑顔の方が無邪気で好き。