双子vs双子【宮侑】 (ページ11)

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次の週末に、めいと2人でハニーレモンを作ることにした。

　保冷剤でしっかり冷やしておけば部活の合間に食べれるし、いいリフレッシュにもなる。

　わたしたち自身、小さい頃、大会の時にはお母さんによく作ってもらっていたし、今もたまに作って持っていくことがある。

　作り慣れているという点においても、ぴったりだと思ったから。

「たくさん作った方がいいよね？めいどう思う？」

「そうだね。治は大食いだし、部活の合間に食べるなら他の人に分けるかもしれないし、多めに作ろっか」

「…呼びすてで呼んでるんだ……」

「治のこと？そう呼んでっていわれたし、なにより、わたしも……そう呼びたい、から」

　すごいな。
　わたしも進展しているつもりだったけど、めいはそれよりも先に進んでいっていて、感心せざるを得ない。

　結局、ハニーレモンは大きなタッパーにギリギリ入る量を作った。かなり多いけど、人数も多いしきっと大丈夫だと思う。