一級 33 ページ34
.
貴方side
少し落ち着き、私らは意味も無く自分の席に着いた。何だか今部屋に戻るのは嫌だ。
釘崎「私ずっと気になってたんだけどさ〜」
私らが沈黙している中、野薔薇が口を開いた
貴方「どうしたの？」
釘崎「Aって伏黒と幼馴染なんでしょ？」
貴方「？うん」
何を聞きたいのかあまり理解できなかった。私と恵が幼馴染な理由を聞きたいのかな？
釘崎「Aの出身って東京じゃないんでしょ？」
貴方「そうだよ」
私の出身は青森県だ。まぁ小さい頃に五条先生と東京に来たんだけどさ、母さんも父さんも死んだ時にね…あ〜嫌だ嫌だ
釘崎「なんか接点あんの？東京に来た理由とか、思えば私何もあんたの事知らない」
貴方「あー、長くなるけどいい？」
釘崎「えぇ、今日は眠くないしたっぷり聞くわ、伏黒もね」
伏黒「勿論だ…1回も聞いた事なかったしな」
そう言えば恵に昔の話したことなかったっけ、まぁ聞かれなかったし話す気もなかったし当然か
貴方「じゃぁ私が東京に来て、五条先生と出会って、恵に出会うまで話すよ」
伏黒「いいから話せ」
急かすねぇ〜…
貴方「えっと、確か、私が3歳くらいの頃」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
私は3歳と言うまだ親離れできていない頃の年齢で、母父共に亡くした。
どちらも特級呪霊によってだ。
母も父もとても名が知られている呪術師で、小さな頃の私でも凄いと思えるくらい強かった
そんな母も父も私は大好きだった
でも死んだ
だけど泣かなかった。
でも一つわかる事は私は小さい頃、他の子供に比べ、感情表現が全くなかったし、頭の回転もはやかった。
だからかもしれない。親が死んだのもすぐ理解できたし、もう会えないのもすぐ理解出来た
でも、その上で全然悲しくなかったんだ。大好きな二人が死んだのに。狂ってるよね
葬式には沢山の呪術師が来ていた。全員私を見るなり可哀想に、と言ってきた
嘘の皮を被っていた。
皆泣くふりをしていた
皆母と父が死んでも全く悲しそうじゃないし、私を見る目もなんだかいい駒を見つけた。そんな目だった。
私は2歳と言う年齢にも関わらず呪力が高く沢山の呪術師から注目を浴びていたんだ
だからきっと、葬式が終わった今、行われる事は子供の私でもよく理解できた
「西条さんは家で引き取ります」
「いいえ、家で預かります」
いい駒を取るための戦いだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 399人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
流(プロフ) - エマさん» 全然大丈夫です！自分が好きなように読んでくれたら嬉しいです！ (2021年1月12日 22時) (
レス) id: f0c165b77d (このIDを非表示/違反報告)
エマ - 身長ってもう少し盛って読んでもいいですか?((この作品すっごい大好きです(^^) (2021年1月12日 22時) (レス) id: f35130f0b0 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - こぶらときゃらめるさん» すみません、すこし解釈違いをしていたみたいです。詳しいご忠告ありがとうございます。 (2021年1月9日 15時) (レス) id: f0c165b77d (このIDを非表示/違反報告)
こぶらときゃらめる(プロフ) - 続き つまり、呪力さえあれば実質誰でもできます。(ただ、この呪力操作がめちゃくちゃ難しいそうです。8、9巻参照) 反転術式の説明は2巻から抜粋させていただきました。この説明が不快に思われた方は申し訳ありません。 これからも更新を楽しみに待ってます。 (2021年1月9日 15時) (レス) id: 83a403b084 (このIDを非表示/違反報告)
こぶらときゃらめる(プロフ) - すみません…知ってるかも知れませんが参考までに… 反転術式は術式ではなく呪力操作の類です。呪力はマイナスのエネルギーなので人を治すことには向きません。ですので呪力の掛け算、呪力(-)×呪力(-)=正のエネルギー(+)に変換します。これが反転術式です。 (2021年1月9日 15時) (レス) id: 83a403b084 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：流 | 作成日時：2021年1月6日 21時
