一級一年 【呪術廻戦】

一級 24 ページ25

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貴方side


なんかナナミンが虎杖にめっちゃ話してたそうだけど私全く聞いてなかった


貴方「っ！……虎杖？」


何あれ、いつの間にあんなのできるようになったの？呪力を腕に集中させてる…凄い

あ、そうだ。ナナミンに言わないと、なんか違和感があるの


貴方「ナナミン、この呪霊」


ナナミンも今気付いたみたい。カメラに映っている…って事は…


七海「そうですね…虎杖君、トドメは待ってください」


虎杖「ん？」


虎杖、戦ってた相手を知ったらどんな反応をするんだろう…少し不安だ
でも見るからに最初から死んではいる…ショック死って感じかな


七海「これを見てください。私の相手を撮影しました」


虎杖「え、呪霊ってこう言うの映んないんじゃ…」


声が震えている…虎杖、大丈夫だよ、大丈夫だから


七海「落ち着いて聞いて下さい。私達が戦ってたのは＿＿」



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



家入「人間だよ、いや、元人間と言った方がいいかなぁ、映画館の三人と同じだな、呪術で体の形を無理矢理変えられてる。」


虎杖は大分落ち込んで居る。私はそんな虎杖の背中を摩っている事しか出来ない


七海「それだけなら初めに気づけますよ

私達が戦った二人には呪霊のように呪力が漲っていた。」


そう、だから違和感が凄かったんだよね


家入「そればっかりは犯人に術式の事を聞くしかないな、ただ脳幹の辺りにイジられた形跡がある。恐らく意識障害、錯乱状態を作り出す為だろう
脳までいじれるなら、呪力を作れるように人間を改造する事も可能かもしれん。
脳と呪力の関係はまだまだブラックボックスだからな。
そうだ、虎杖は聞いてるか」


虎杖「あ、ウッス」


家入「こいつらの死因はざっくり言うと体を改造させられたことによるショック死だ。
君が殺したんじゃない。その辺履き違えるなよ」


虎杖「…はい」


その言葉だけで虎杖の気持ちが落ち着くわけない…多分自分を追い込んでいる。


虎杖「どっちもさ、俺にとっては同じ重さの他人の死だ…それでもこれは…趣味が悪すぎだろ」


虎杖は他人の為に本気で怒れる人。呪術師にそんな人は中々居ない…私も他人の死にはあまり関心がない。どうでもいいと思ってしまう


七海「あの残穢自体ブラフで私達は誘い込まれたのでしょう。相当なやり手です
これはそこそこで済みそうにない。気張っていきましょう」


貴方、虎杖「応！」


これ以上あんな死を虎杖には見せたくない…

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